2022 Fiscal Year Annual Research Report
Elucidation of competencies of outsiders in rural areas
Project/Area Number |
17K15341
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Research Institution | National Agriculture and Food Research Organization |
Principal Investigator |
房安 功太郎 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 北海道農業研究センター, 主任研究員 (90738957)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | コンピテンシー |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究においては、農山村の地域づくりに参画する外部人材のコンピテンシーの解明を目的としている。今年度は、新型コロナウイルスの発生状況を考慮しながら、6次産業化等、農業、小売業に関わる外部人材の取り組み事例をそれぞれ対象として、現地でのヒアリング調査および資料収集を実施し、これらの調査結果を分析した。その結果、以下のことが明らかになった。 まず、6次産業化等に関しては、昨年度までの結果から、外部人材の関わる取り組みにおける成果、活動を進める上で重要と考えられる点、外部人材の貢献の内容、能力等が明らかになり、参画する外部人材がこれまでの職歴等から得た能力等を活用し、活動の推進に貢献していることが明らかになった。さらに、今年度の結果から、外部人材は知識、知的能力、コミュニケーション関係能力等により各種の取り組みに貢献しており、それら能力等には共通のものが存在する一方で、取り組みの性質や、外部人材としてどのような立場で関わるか等によって異なることが示唆された。また、計測された能力等には、外部人材に特有と考えられるものや、地域文化の理解など地域との関わりにおけるものが含まれていた。農業における外部人材、小売業における外部人材についても、活動内容および能力等を明らかにした。これらの結果から、外部人材の有する重要な能力項目等が具体的に明らかになった。本研究の成果は、農山村での人材の受け入れや育成において活用可能と考えられる。
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