2018 Fiscal Year Annual Research Report
Analysis of fetal-maternal interaction in hypoxic environment
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17K15357
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
唄 花子 北海道大学, 農学研究院, 助教 (60775443)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 反芻動物 / 子宮 / 低酸素 / 遺伝子発現 |
Outline of Annual Research Achievements |
本申請課題では、大気中と母体子宮内環境における酸素濃度の違いに着目して研究を行った。本年度の計画では、前年度に引き続き、① ウシ胚および子宮内膜細胞を用いた低酸素細胞培養系を確立する ②通常の培養条件(大気中)および低酸素培養条件下におけるウシ胚および子宮内膜細胞の遺伝子発現を解析することにより、妊娠の成立に必要な候補因子を抽出し、個々の因子について発現解析を行う ③妊娠の成立に必要な低酸素応答経路を構築する ことを当初の目標として設定していた。 ①ウシ胚の培養については、卵胞から採取した卵子を用いて体外受精により胚を作成し、培養皿に接着させて増殖させることを試みたが、反芻動物の着床期胚・栄養膜細胞のマーカーであるインターフェロン・タウ(IFNT)の発現を維持したまま増殖させることができなかった。そこでウシの栄養膜細胞であるCT-1細胞およびF3細胞を用いた培養系も試みたが、安定して維持継代することができなかった。子宮内膜細胞の培養については、子宮組織から内膜上皮細胞の単離・培養を行い、通常の培養条件および低酸素条件下における比較を行った。そのため、②③で設定していた実験については、子宮内膜上皮細胞に絞り検討を行うこととした。遺伝子発現解析については、当初の計画よりもだいぶ遅れたものの、低酸素条件下におけるタンパク質レベルでの発現解析に着手することができ、現在は候補因子について引き続き検証を進めている。
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Research Products
(8 results)
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[Journal Article] Involvement of IFNT in the induction of apoptotic, pyroptotic and autophagic cell death-related signaling pathways in bovine uterine endometrium during early pregnancy.2018
Author(s)
Suzuki T, Sakumoto R, Hayashi K, Ogiso T, Kunii H, Shirozu T, Kim SW, Bai H, Kawahara M, Kimura K, Takahashi M.
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Journal Title
Journal of Reproduction and Development
Volume: 64
Pages: 495-502
DOI
Peer Reviewed
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