2019 Fiscal Year Annual Research Report
Analysis of a novel diagnostic marker for SLOS based on LC/ESI-MS/MS by ESI-enhanced deuterium labeling
Project/Area Number |
17K15435
|
Research Institution | Tokyo University of Science |
Principal Investigator |
小川 祥二郎 東京理科大学, 薬学部薬学科, 講師 (30546271)
|
Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
Keywords | LC/ESI-MS/MS / Cookson型誘導体化試薬 / 先天性代謝異常症 / Smith-Lemli-Opitz症候群 / ヒドロキシ-7-デヒドロコレステロール |
Outline of Annual Research Achievements |
研究期間最終年度では,実施計画の当該年度の計画に従い,Smith-Lemli-Opitz症候群 (SLOS) モデルラットから得られた血清に対して,前年度までに得られた4種のモノヒドロキシ-7-デヒドロコレステロール (4α-, 4β-, 24S-及び25-ヒドロキシ-7-デヒドロコレステロール) 標品と照らし合わせることで,生体試料中の存否の確認を行った.すなわちSLOSの新規診断マーカーとしてのモノヒドロキシ-7-デヒドロコレステロールの妥当性を評価した.SLOSモデルラットは7-デヒドロコレステロールレダクターゼ阻害剤であるAY9944を妊娠ラットに投与後,産まれた仔ラットに経時的に摂取させて調製した.分析の方法論にはLC/ESI-MS/MS (Waters社の質量分析計 Premier XEにLC-2695eクロマトグラフを接続した装置を使用)を用いた.7-デヒドロコレステロール骨格の共役ジエンに選択的に反応する,我々の開発したDAPTADを誘導体化試薬に用いた.なお,DAPTADにより誘導体化前と比較し,300倍の感度向上が達成された.SLOSモデルラット及びコントロールラットの血清それぞれ5 μLをアセトニトル50 μLで除タンパクのみの簡単な前処理の後,DAPTAD誘導体化し,血清1 μL相当分を装置に付した.SLOSモデルラットの血清中から, 4α-及び4β-ヒドロキシ体が明瞭に検出された.一方,24S-及び25-OH体はSLOSモデルラット及びコントロールラットの血清中からは検出されなかった.以上の結果から,7-デヒドロコレステロールの側鎖のヒドロキシ体よりも,ステロイドA環4位のヒドロキシ体がSLOSの診断マーカーとして期待されるという結果を得た.
|
Research Products
(7 results)
-
[Journal Article] Quantitative MALDI-MS/MS assay for serum cortisol through charged derivatization2020
Author(s)
3.M. Nakamura, M. Moritsuna, K. Yuda, S. Fujimura, Y. Sugiura, S. Shimma, K. Nishimoto, T. Nishikawa, M. Suematsu, S. Ogawa, T. Higashi
-
Journal Title
J. Pharm. Biomed. Anal.
Volume: 178
Pages: -
DOI
Peer Reviewed
-
-
-
-
-
-