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2017 Fiscal Year Research-status Report

セリンプロテアーゼを介した酸化ストレス制御を標的としたCKD新規治療戦略の構築

Research Project

Project/Area Number 17K15509
Research InstitutionKumamoto University

Principal Investigator

成田 勇樹  熊本大学, 薬学部, 助手 (40614665)

Project Period (FY) 2017-04-01 – 2020-03-31
Keywordsセリンプロテアーゼ / 酸化ストレス / 腎障害
Outline of Annual Research Achievements

我が国では、慢性腎臓病 (CKD) の進展阻止による医療費の抑制が重要な医療課題となっている。申請者は、CKD モデルラットにおいてセリンプロテアーゼ阻害薬の1 つであるカモスタット (CM)が抗酸化作用を発揮し、腎障害進展を抑制することを報告している。更に、最近得られた知見から、“CM のセリンプロテアーゼを介した酸化ストレス制御がCKD の腎障害進展を抑制したのでは”という考えに至った。本年度は、「CKDモデル動物へのCMの投与により、腎組織で発現量変化が生じるセリンプロテアーゼを同定する」ことを目的に検討を行った。CKD モデル動物としてアデニン誘発慢性腎不全モデルラットを用いて、①control群、②CKD 群、③CKD+CM (200mg/kg) 群の3 群に分け、5 週間の薬物投与を行った後、摘出した腎組織中で発現量変化が生じているセリンプロテアーゼの同定を試みた。しかしながら、CMによる腎障害の進展抑制効果は確認されたものの、腎組織中で発現量変化が生じているセリンプロテアーゼの同定には至っていない。一方、CM以外の同効薬であるガベキサートメシル酸およびナファモスタットメシル酸が抗酸化作用を有しているのか確認したところ、ガベキサートメシル酸はラジカルスカベンジャー様の直接的な作用を有しないものの、培養細胞を用いた検討で酸化ストレスを抑制することが確認された。このことからも、セリンプロテアーゼを介し酸化ストレスが制御されている可能性が考えられ、次年度以降も酸化ストレス制御に関連するセリンプロテアーゼについて同定を試みていく。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

腎組織中で発現量変化が生じるセリンプロテアーゼの同定を試みたものの、変化が生じているセリンプロテアーゼの同定には至らなかった。しかしながら、CM以外の同効薬において、ラジカルスカベンジャー様の直接的な作用を有しないものの、培養細胞を用いた検討で酸化ストレスを抑制することが確認された。このことからも、セリンプロテアーゼを介し酸化ストレスが制御されている可能性が考えられ、次年度以降も酸化ストレス制御に関連するセリンプロテアーゼについて同定を試みていく。

Strategy for Future Research Activity

当初の解析方法では、腎組織中で発現量変化が生じるセリンプロテアーゼの同定ができていないことから、Zymography法とLC-MS/MSを組み合わせた解析方法などに切り替え、同定を試みる。また、同定したいセリンプロテアーゼが微量な可能性を考慮し解析するサンプルの増量、また、血中のセリンプロテアーゼである可能性を考慮し血清に関しても解析していく予定である。

  • Research Products

    (1 results)

All 2017

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] アセトアミノフェン及びその代謝物の抗酸化作用の解析と慢性腎臓病治療への応用2017

    • Author(s)
      兵藤 沙耶、門脇 大介、成田 勇樹、平田 純生
    • Organizer
      第27回日本医療薬学会年会

URL: 

Published: 2018-12-17  

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