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2018 Fiscal Year Annual Research Report

Inhibition of carbonyl stress via Nrf2 activation and its application for the treatment-resistant schizophrenia

Research Project

Project/Area Number 17K15525
Research InstitutionMeiji Pharmaceutical University

Principal Investigator

小池 伸  明治薬科大学, 薬学部, 助教 (70751014)

Project Period (FY) 2017-04-01 – 2019-03-31
Keywordsメチルグリオキサール / グルタチオン / グリオキサラーゼ / 統合失調症 / 老齢マウス
Outline of Annual Research Achievements

統合失調症患者の脳内ではグルタチオン(GSH)濃度が減少していることが報告されている。本研究ではNrf2によって濃度が制御されているGSHとMGの相関を知るために老齢マウスを用いた検討を行った。
蛍光HPLC法で脳内GSHを測定したところ、老齢マウスでは若齢マウスに比べて20%程度GSH濃度が減少していることを確認した。本研究では脳内MG濃度を測定するにあたり、脳を6部位に分画した(前頭皮質、海馬、側坐核、線条体、脳幹、小脳)。この6部位においてMG濃度を測定したところ、前頭皮質のMG濃度が最も低く、脳幹のMG濃度が最も高いことが分かり、MG濃度は脳の部位毎に大きく異なっていることが分かった。6部位毎で老齢マウスと若齢マウスのMG濃度を比較したところ、全ての部位において老齢マウスの方が若齢マウスに比べてMG濃度が低いことが分かったが、肝臓や血清ではこの減少は認められなかった。また、若齢マウスにおいてMG代謝酵素であるグリオキサラーゼ1のタンパク質発現量はMG濃度と正の相関性があることが分かったが、その相関性は老齢マウスでは認められなかった。一方で、MGから産生される終末糖化産物(AGEs)の蓄積は老齢マウスと若齢マウスの間に差はなかった。
また、MGをマウス腹腔内に投与する実験や組織ホモジネートを用いた検討により、過剰に産生されたMGは亢進した代謝機構によって速やかに代謝されるかまたはAGEs化し、一時的に消失することが分かった。さら統合失調症モデルマウスの前頭皮質、海馬、線条体では野生型マウスに比べてMG濃度が高値を示すことも明らかにした。脳内では過剰にMGが産生された場合、代謝系が亢進し、GSHは消費され、カルボニルストレスに脆弱になっていると思われる。従って、Nrf2活性化剤がこの脆弱性を改善させる可能性がある。

  • Research Products

    (4 results)

All 2019 2018

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results) Presentation (3 results)

  • [Journal Article] Age-related alteration in the distribution of methylglyoxal and its metabolic enzymes in the mouse brain.2019

    • Author(s)
      Shin Koike, Chihiro Ando, Yosuke Usui, Yosuke Kibune, Shoichi Nishimoto, Toshihiro Suzuki, Yuki Ogasawara
    • Journal Title

      Brain Research Bulletin

      Volume: 144 Pages: 164-170

    • DOI

      10.1016/j.brainresbull.2018.11.025.

    • Peer Reviewed
  • [Presentation] 疾患モデルマウスを用いたカルボニルストレス性統合失調症に関する研究2019

    • Author(s)
      木船 陽介、小池 伸、鈴木 俊宏、石田 洋一、鳥海 和也、新井 誠、小笠原 裕樹
    • Organizer
      日本薬学会第139年会
  • [Presentation] グリセリン製剤中において生成されるメチルグリオキサールの測定2019

    • Author(s)
      杉浦 江、小池 伸、鈴木 俊宏、小笠原 裕樹
    • Organizer
      日本薬学会第139年会
  • [Presentation] 老齢マウス脳内におけるメチルグリオキサール濃度の測定2018

    • Author(s)
      小池 伸、安藤千尋、臼井遥祐、小笠原裕樹
    • Organizer
      第48回日本神経精神薬理学会 合同年会

URL: 

Published: 2019-12-27  

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