2018 Fiscal Year Research-status Report
膠芽腫の低酸素誘導癌幹細胞化における多段階制御機構:腫瘍・間質相互作用との関連性
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17K15653
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
犬飼 円 北里大学, 医学部, 助教 (10525695)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 膠芽腫 / がん幹細胞 / S100 A4 / Sox9 |
Outline of Annual Research Achievements |
膠芽腫の病理組織標本で、癌幹細胞化を誘導する因子の検索として、胎生期の臓器形成に関与するSoxファミリー (Sox2, Sox6, Sox9, Sox11等)を中心に免疫組織学的に検索した。いずれのSox因子も壊死部を取り囲む腫瘍細胞に陽性所見を示したが、特にSox9発現が著しく高度であった。膠芽腫細胞株も用いて、膠芽腫におけるSox9の働きを立証をしていたところ、S100 A4が低酸素環境・血管周囲へ発現する事実を発見した。膠芽腫細胞株において、塩化コバルトを添加した低酸素環境下では、発現が増加した。S100 A4は一般的にはがんの転移・浸潤に関わる因子として注目されている。膠芽腫において低酸素によるがん幹細胞化にS100 A4が密接に関与している可能性を考え、S100 A4と密接な関係性を持ちうる因子を検索している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
実験系が不安定で、再現性を求める実験を繰り返し、時間を浪費したため
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Strategy for Future Research Activity |
S100 A4の発現がない細胞株を作製してS100 A4の機能解析をしていく他、S100 A4と密接な関係性を持ちうる因子を確定し、その機能解析も行っていく。
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Causes of Carryover |
実験が予想よりも進まず、使用額が少なかったため。今年度に予定していた実験を次年度分に組み込んで行っていく。
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Research Products
(1 results)