2017 Fiscal Year Research-status Report
病原酵母が行うマイトファジーの宿主貪食細胞内生存における役割
Project/Area Number |
17K15696
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Research Institution | National Institute of Infectious Diseases |
Principal Investigator |
名木 稔 国立感染症研究所, 真菌部, 研究員 (60711687)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | マイトファジー / Candida glabrata / 病原性 / 酵母 / ミトコンドリア / 貪食細胞 / オートファジー / 病原真菌 |
Outline of Annual Research Achievements |
病原真菌Candida glabrataにおけるマイトファジーは、鉄欠乏条件によって活性化し、鉄欠乏条件におけるミトコンドリアの機能維持と長期生存に関与している。また、マイトファジーに必須なATG32の破壊株では病原性が顕著に低下することが明らかにされたが、マイトファジーがどのように病原性に関与しているかは不明である(Autophagy. 2016 Aug 2;12(8):1259-71.)。C. glabrataは、マイトファジーによって機能低下ミトコンドリアを分解することで、鉄欠乏環境である貪食細胞内において生存し、病原性を発揮しているという仮説を立て、この仮説を検証することを目的に研究を行った。 今年度は貪食細胞内におけるATG32(マイトファジー活性化に先立って発現量が増加する遺伝子)発現解析およびマイトファジー活性解析を行った。株化されたマクロファージ様細胞、Raw264、J774、分化させたTHP-1細胞、マウス骨髄およびヒト血液から調整した好中球、マクロファージ等とC. glabrataを4時間共培養し、貪食細胞に菌を貪食させた後に菌体を回収し、定量RT-PCRによってATG32の発現量を調べたところ、貪食された菌ではコントロールと比較して最大約6倍の発現増加が認められた。マイトファジー活性に関しては、GFPを付加したミトコンドリア局在型ジヒドロ葉酸リダクターゼ発現株を用いてウエスタンブロットによって測定を試みたが、貪食細胞由来のタンパク質の混入により検出が難しい状況である。今後代替方法によってミトコンドリア分解活性を調べる予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今年度計画した実験の大半を終えている。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度の実験に関しては計画通り進んでいる。来年度以降も計画書通りのスケジュールで進める。
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Causes of Carryover |
(理由)年度末納品等にかかる支払いが平成30年4月1日以降となったため、当該支出分については次年度の実支出額に計上予定。平成29年度分についてはほぼ使用済みである。 (使用計画)上記のとおり。
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Research Products
(5 results)
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[Journal Article] Alleviation of lipopolysaccharide/d-galactosamine-induced liver injury in leukocyte cell-derived chemotaxin 2 deficient mice.2017
Author(s)
Okumura A, Saito T, Tobiume M, Hashimoto Y, Sato Y, Umeyama T, Nagi M, Tanabe K, Unoki-Kubota H, Kaburagi Y, Hasegawa H, Miyazaki Y, Yamagoe S.
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Journal Title
Biochemistry and Biophysics Reports
Volume: 12
Pages: 166-171
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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