2020 Fiscal Year Annual Research Report
Development of novel temperature imaging using quantitative susceptibility mapping
Project/Area Number |
17K15805
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
菅 博人 名古屋大学, 医学系研究科(保健), 助教 (80789305)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 定量的磁化率画像 / 温度依存 |
Outline of Annual Research Achievements |
定量的磁化率画像から得られた磁化率値が温度と変化すると仮定し,磁化率値を正確に定量することで脳局所の温度計測を行えると考えた.そこで本研究はより正確な定量的磁化率画像の再構成法の開発とファントムを使って温度と磁化率値の関係について調査した.これまで定量的磁化率画像と温度の関係は報告がなく,非常に新しい試みであった. 定量的磁化率画像についてはprinciple of echo shifting with a train of observationsを使い,1.5TMRIで高速スキャンを可能としたほかにMagnetization-prepared multiple spoiled gradient echoを使い,脳の構造画像と定量的磁化率画像を同時に収集できる画期的なシーケンスも考案した.さらに背景磁場抑制方法を2種類,背景磁場抑制とDipole inversionの手法を一つの式にして,より正確に定量する方法を考案した. それらで得たノウハウをもとに温度と磁化率値の関係に関する検討を行った.超常磁性酸化鉄造影材を希釈して0.0125~0.4mMの濃度にしてファントムの温度を25.8~42.5℃まで変化させて磁化率値を計測した.その結果,磁化率値は温度と反比例していることが判明した.さらに造影剤の濃度によって1℃あたり磁化率の減少率が異なることが分かった.これらの結果から鉄の磁化率をよく反映する定量的磁化率画像では1ピクセルに含まれる鉄イオンの量によって温度依存性が変化していることがわかる.研究当初の予想とは反して,正確な脳局所の温度を計測し臨床で生かすためにはベースラインと罹患時の撮影が必要になることが判明した.本研究から得られた結果をもとに人体への応用方法を今後は検討していく予定である.
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Research Products
(4 results)