2019 Fiscal Year Research-status Report
がん治療におけるビッグデータ構築のための腫瘍・放射線線量情報の統合データベース
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17K15817
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Research Institution | Osaka International Cancer Institute |
Principal Investigator |
上田 悦弘 地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪国際がんセンター(研究所), その他部局等, 放射線腫瘍科技師 (80643486)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | Knowledge-based planning / Data base / 高精度放射線治療 / VMAT / Dose volume histogram / 人工知能 |
Outline of Annual Research Achievements |
2019年度の4月以降に、下記の2本の論文が採択された。雑誌はActa Oncologica、 Journal of Radiation Researchである。1.Knowledge-based planning for oesophageal cancers using a model trained with plans from a different treatment planning system. 2. Questionnaire survey on treatment planning techniques for lung stereotactic body radiotherapy in Japan. 1については、食道癌に対する高精度放射線治療における線量データを解析するシステムを構築して、異なる治療計画装置で作成されたKnowledge based planning systemの有効性について明らかにした。2については本邦において肺定位放射線治療を実施する200を超える施設の治療計画手法をデータベース化して、解析を行った。本研究によって、肺定位放射線治療手法の標準化に寄与できるものであると考えられる。
さらに、現在3本の論文について投稿中である。 1本目は、当施設でデータベース化した患者・治療情報を下に、肺癌放射線治療の照射方法について、生物学的検討を加えたものである。2本目は、構築した前立腺癌に対する高精度放射線治療における線量データを解析するシステムによりKnowledge based planning systemの特徴を定量的に解析したものである。3本目は、当施設の膵臓癌に対する高精度放射線治療の線量データをデータベース化して、Knowledge based planning systemの手法について新しい方法を提案したものである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
線量管理データベースを用いて、Knowledge based planning システムの解析を行い、1本の論文採択と、複数の論文の投稿を行った。さらに線量管理システムに よって肺癌に対する解析を実施して論文の投稿を行った。ただし、線量データベースと臨床データベースの紐づけのデータ整理が遅れており、発表に至っていない。
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Strategy for Future Research Activity |
当施設の線量データベースと臨床データベースを用いた解析を行い、当院の過去十年聞のデータを解析する。治療の臓器線量のデータと臨床データの紐づけを行う。さらに現在構築できた線量データ解析システムを用いて、Knowledge based planningシステムや人工知能を用たシステムのためのデータ管理システムの構築を行っていく予定である。
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Causes of Carryover |
昨年、学会発表や論文発表に費用を使用しなかったため、今年度使用額が生じた。今年度、学会発表や論文発表のために使用する予定である。
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