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2017 Fiscal Year Research-status Report

高齢者の自然免疫系(好中球機能)を高める腸内細菌叢の探索

Research Project

Project/Area Number 17K15820
Research InstitutionHirosaki University

Principal Investigator

沢田 かほり  弘前大学, 医学研究科, 助教 (50624889)

Project Period (FY) 2017-04-01 – 2019-03-31
Keywords腸内細菌
Outline of Annual Research Achievements

平成29・30 年度岩木健康増進プロジェクトに参加する岩木地区住民約1,000 人中の60 歳以上約500 名を対象に,腸内細菌叢のメタゲノム解析及び好中球機能(活性酸素種(reactive oxygenspecies; ROS)産生能,貪食能)測定を行った。同時に600 項目(①問診 健康調査票②食事調査③身体計測・身体組成測定④循環器・動脈硬化関連検⑤消化器関連検査⑥耳鼻咽喉関連検査⑦眼科関連検査⑧歯科口腔検査⑨産婦人科関連⑩皮膚科検査⑪整形外科検査⑫神経繊維の疼痛閾値⑬冷え症⑭皮膚の抗酸化指標測定⑮体力・運動機能検査⑯血液検査(約50ml)・血球算定・貧血関連項目・栄養状態・肝機能関連項目・腎機能関連項目・糖代謝関連項目・脂質代謝関連項目・電解質・微量元素・免疫関連項目・アレルギー関連項目・動脈硬化関連項目・認知症関連項目・産婦人科,関節・骨代謝関連項目・泌尿器科項目・消化器血液内科項目・アミノ酸代謝関連項目・各種ホルモン測定・抗酸化関連項目・炎症マーカー⑰尿検査(約20ml)・泌尿器科項目・内分泌代謝関連項目・産婦人科項目⑱便検査(約1g)・共生細菌叢⑲全ゲノム解析)に及ぶデータは,申請者及び共同研究者,調査補助員で測定された。電子データ化は終了し,データクリーニング中である。SPSSを用い,好中球機能を最適化する腸内細菌叢バランスを解明(参加者8 割が保有の細菌種)23/351 属)を分析),さらに好中球機能を最適化する腸内細菌叢の管理方法探求のため,このビッグデータを網羅的に解析する予定である。2015,6年度の腸内細菌叢データによる予備分析により,性・加齢関連の属種等が明らかにされ,2017年データの解析の際には,これらの影響も考慮した解析を行う必要性が示された。2018年度は,2017年度のデータから好中球機能を最適化する腸内細菌叢バランスを,重回帰分析や共分散分析等を用いて明らかにする。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

平成29年度に好中球機能および腸内細菌叢のデータ収集は完了した好中球機能と腸内細菌叢の関連解析は実施する予定であり、2018年4月現在はデータのクリーニング中である。

Strategy for Future Research Activity

2018年度健診においても2017年度と同様の手順、方法で好中球機能および腸内細菌叢のデータを取得する予定である。また、2017年度データをもとに好中球機能と腸内細菌叢の関連解析を進めていく。研究を遂行する上での課題としては、超多項目の個人データと、腸内細菌叢の関連をみるための統計解析の手法の確立があげられる。腸内細菌は単独で機能しているのではなく、そのバランスで機能を発揮していると考えられる。超多項目の個人データと腸内細菌叢のバランスの関連をみる解析手法については、生物統計の専門家に指導を仰ぎながら進めていく予定である。

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Published: 2018-12-17  

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