2017 Fiscal Year Research-status Report
小児における分岐鎖アミノ酸摂取量と糖尿病リスクマーカーに関する研究
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17K15825
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
田村 高志 名古屋大学, 医学系研究科, 研究員 (70736248)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 糖尿病 / アミノ酸摂取量 / 分岐鎖アミノ酸 / 疫学 / 横断研究 |
Outline of Annual Research Achievements |
近年、糖尿病におけるアミノ酸の役割が注目されている。成人におけるアミノ酸摂取量と糖尿病リスクとの関連を評価した研究は、日本における一研究を含めて数編あるものの、小児における関連を評価した研究はこれまでになかった。そこで、小児におけるアミノ酸摂取量を推定し、空腹時血糖値やHbA1c値などの糖尿病リスクマーカーとの関連を評価することによって、糖尿病予防に資する基礎資料を作成することを計画した。 研究代表者は平成29年8月1日付で名古屋大学大学院医学系研究科予防医学分野研究員に異動した。そこで、アミノ酸摂取量、特に分岐鎖アミノ酸摂取量(バリン、ロイシン、イソロイシン)と糖尿病との関わりを評価するため、予防医学分野で実施されている日本多施設共同コーホート研究の静岡地区の参加者約5,000名を対象としてアミノ酸摂取量の推定を開始した。対象者は35~65歳の男女で、静岡県浜松市内の人間ドック受診者である。受診時に研究説明を実施し、同意を得た後、生活習慣に関するアンケート調査、食物摂取頻度調査票による食事習慣の評価、空腹時採血および早朝尿の採取が実施された。これらの調査によって飲酒・喫煙・運動などの生活習慣や既往歴、食事習慣、血液および尿の検査値などの情報を得ている。 引き続き食物摂取頻度調査票に基づくアミノ酸摂取量の推定を進める。調査票データと検体検査値データを結合した解析用データセットを作成し、関連を評価する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
食物摂取頻度調査票に基づくアミノ酸摂取量の推定に時間を要している。
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Strategy for Future Research Activity |
研究代表者は平成29年8月1日付で名古屋大学大学院医学系研究科予防医学分野に異動した。そのため、成人の一般集団約5,000名の男女を対象として関連の評価を行うことをあらためて計画した。本研究の対象者においては、独自に用いられている食物摂取頻度調査票に基づいてアミノ酸摂取量の推定を行う必要があり、横断解析のためのデータセット作成を引き続き進めていく。
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Causes of Carryover |
(理由)物品購入費等が抑えられたため。 (使用計画)次年度の物品購入費用等に充当する。
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