2018 Fiscal Year Annual Research Report
Cohort study for gastric and colorectal cancer survivors: Exploration of prognostic factors
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17K15841
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Research Institution | Aichi Cancer Center Research Institute |
Principal Investigator |
尾瀬 功 愛知県がんセンター(研究所), がん予防研究分野, 主任研究員 (00584509)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | がんサバイバーシップ / 胃がん / 大腸がん / コホート研究 |
Outline of Annual Research Achievements |
胃がん・大腸がんは日本で最も罹患数の多いがんである。加えて、胃がん・大腸がんは他の部位のがんと比較して予後の良いがんである。近年の胃がん・大腸がんの診断・治療の進歩とも相まって、現時点で多数のがんサバイバーが存在し、今後もその数は増えると推定されている。胃がん・大腸がんサバイバーにとって望ましい生活習慣などを明らかにすることで、予後の改善に繋げることができると考えられる。そのため、胃がんまたは大腸がんと診断され、愛知県がんセンター中央病院で初回治療を行う患者を対象としたコホート研究を2015年から行っている。治療前・治療後1年、3年、5年時点の生活習慣・社会的要因・心理的要因を自記式質問票で収集し、治療前、治療後3ヶ月、治療後1年時点で血液検体の採取を行うこととした。 2018年3月までに累計313名から研究参加同意を得た。研究参加者からの調査票の回収率も約90%と良好であった。血液試料の提供も同意者の約76%(239名)から得られた。 平成30年度は引き続き対象者の追跡調査を行い、調査票による治療1年後、3年後の生活習慣等の収集および予後・臨床情報の収集と、それらデータのコーディング及びデータ入力を行った。このデータを用いて、2015年から2018年に胃がん・大腸がんと診断されたがんサバイバーの診断時のうつ状態と社会経済的指標の関連の検討を行った。うつの評価はK6スコアを用い、社会経済的指標は質問票による学歴・世帯年収・支援が得られる人数・得られる支援の満足度を用いた。その結果、世帯年収が高いほどがん診断時のうつが少なかった。また、胃がん患者にのみであるが、支援人数が多いとうつを防ぐ傾向が示唆された。
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Research Products
(2 results)