2019 Fiscal Year Annual Research Report
Predictive factors for progression of the need for long-term care in the very old
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17K15855
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
平田 匠 北海道大学, 医学研究院, 准教授 (00383795)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 後期高齢者 / コホート研究 / バイオマーカー / フレイル |
Outline of Annual Research Achievements |
令和元年度は平成29年度より実施している地域在住の後期高齢者を対象としたコホート研究(Kawasaki Well-being Project)を継続して実施した。本コホート研究は85-89歳でかつ要介護認定を受けていない(自立または要支援1に該当する)川崎市民を対象としている。令和元年度は平成29年度・平成30年度に実施したベースライン調査のデータ入力ならびにデータクリーニング作業を実施するとともに、保存血清を用いて新規バイオマーカー(レチノール結合蛋白4(RBP4)、インターロイキン6(IL-6)、アディポネクチン)の測定を実施し、RBP4・アディポネクチンは1021名分、IL-6は1,020名分の測定を完了した。また、6か月に1度の電話による追跡調査を行い、ADLの評価・入院の有無・要介護認定の有無などの情報を対象者より入手した。さらに、川崎市から要介護認定情報、神奈川県後期高齢者広域連合から後期高齢者医療に関する情報の入手を行った。 本研究のベースライン調査対象者でFriedらのフレイル評価基準に該当する項目を全て測定できた者1,004名(男性503名、女性501名、平均年齢86.6歳、同意撤回者は除く)のうち、フレイル群が225名(22.4%)、プレフレイル群が617名(61.5%)であり、健常群はわずか162名(16.1%)であった。本研究で測定した新規バイオマーカーとフレイルの程度との関連を検討した結果、フレイルの程度が高くなるほど、IL-6(pg/mL)の上昇(健常群2.26、プレフレイル群2.41、フレイル群2.58、P for trend=0.008)ならびにアディポネクチン(μg/mL)の上昇(健常群3.6、プレフレイル群4.0、フレイル群4.3、P for trend=0.009)を認めた。一方、RBP4はフレイルの程度と関連を認めなかった。
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