2019 Fiscal Year Research-status Report
Study on infrastructure development of integrating imaging diagnosis system
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17K15868
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Research Institution | Hokkaido University of Science |
Principal Investigator |
谷川原 綾子 北海道科学大学, 保健医療学部, 講師 (50711884)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | オントロジー / 自然言語処理 / 画像診断 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、多様な放射線画像より自動で病変を検出し、疾患を限定することなく画像診断支援を実現するための統合的画像診断支援システムの構築を目的としている。このシステムは、コンピュータ支援診断(CAD)システムに含まれる病変検出機能と、病変の特徴量から疾患を推測するための画像診断オントロジーを組合わせたものである。今回の研究期間では、後者のオントロジーの構築を目指している。 昨年度まで、申請者らは、画像診断オントロジーを構築するために、画像診断に関する書籍から解剖や画像所見、モダリティなどに関する用語を自然言語処理技術により抽出後、これらの用語間の関係性をResource Description Framework(RDF)にて記述することでオントロジーの構築を進めてきた。本年は、このオントロジーに放射線画像解析に関する知識をマッピングし、画像解析から得られた病変の特徴量から疾患を予測するためのモデルの構築を進めた。具体的には、PubmedからCADに関連する論文の抄録を約4000件抽出し、放射線画像診断用語集であるRadLexと画像処理に関わる用語集であるDictionary of Computer Vision and Image Processingを用いて解剖名を300語、モダリティ名を38語、疾患名を約443語、画像所見の用語を75語、画像処理に関わる語を350語抽出した。用語の抽出の際には、同義語をまとめるために、Word2Vecを利用した同義語自動検出法についても検討を行った。用語を抽出した後、RDFにて用語間の関係性を記述した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本年度の研究計画では、構築したオントロジーの評価を実施する予定であったが、オントロジー構築作業に時間を要し、評価を行うまでに至らなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
構築したオントロジーを CAD システムと組み合わせて使用することを想定したユースケースを作成し、意図した結果が得られるかどうかの評価を行う。また、研究成果を国内外の学会で報告し、論文としても公表する。
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Causes of Carryover |
オントロジーの評価において、医療者の協力をお願いする際の謝金として使用予定である。また、本研究内容を論文化を進めているため、英文校正費、論文投稿料として使用する。
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