2017 Fiscal Year Annual Research Report
医療環境におけるHazardous drugsの定量的かつ可視的評価方法の確立
Project/Area Number |
17K15871
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Research Institution | Shujitsu University |
Principal Investigator |
高見 陽一郎 就実大学, 薬学部, 講師 (10500473)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | hazardous drugs |
Outline of Annual Research Achievements |
医療環境におけるhazardous drugs(HD)を定量化、可視化することを目的に、まず、ラマンイメージングで実績のあるフルオロウラシル(FU)のイメージングに取り組んだ。使用した薬剤は、テガフール配合内服薬であるユーエフティ(UFT)配合カプセル、ティーエスワン(TS-1)配合カプセルまたはOD錠の製剤またはPTPシートを用いた。 検討の結果、UFT、TS-1カプセル及びTS-1OD錠いずれも、PTPシートの内側にはFTが付着していた。UFTでは、約20 ng/シートのFUが検出されたが、検出されたロットは購入から約4年が経過した製品であり、購入して間もないロットではFUはほとんど検出されなかった。一方、TS-1OD錠並びにそのオーソライズドジェネリック医薬品であるエスワンタイホウOD錠でもFUが検出された。TS-1OD錠、エスワンタイホウOD錠の錠剤表面をラマン顕微鏡にて可視化したところ、錠剤断面の辺縁部にはFT、FUともに検出されず、また、FUはどこにも検出されなかった。 平成29年度の検討により、テガフール配合内服薬では、ロットや剤形によってはPTPシートからFUが曝露し得ることが示唆された。また、今回の検討で微量のFUをイメージングすることができる確証を得るまでには至らなかったため、今後の課題となった。 以上、平成29年度の成果は、日本医療薬学会及び日本臨床腫瘍薬学会の学術大会にて報告した。 1. 小松原早織、武田有紀、髙見陽一郎ほか テガフール配合内服薬のPTPシートに付着するフルオロウラシル量の検討 第27回日本医療薬学会年会、2017年11月3日(幕張メッセ、千葉)。 2. 島田倫栄、髙見陽一郎、森山圭ほか テガフール配合口腔内崩壊錠のPTPシートに付着するフルオロウラシル 日本臨床腫瘍薬学会学術大会2018、2018年3月17日(パシフィコ横浜、横浜)。
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Research Products
(2 results)