2019 Fiscal Year Research-status Report
ホスホホリンおよび遊離アミノ酸に着目したラセミ化反応による年齢推定法の改良
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17K15878
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Research Institution | International University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
石井 名実子 国際医療福祉大学, 医学部, 助教 (10782386)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 年齢推定 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は自身が現在所属する大学に移籍したことにより、実験環境を整備することに従事した。 主にはGCMS使用にあたり、機器の点検と整備を実施した。その後、歯のアスパラギン酸のラセミ化反応を測定するための条件に応じた設定をGCMSにて新たに作成することに従事した。さらに、実験に必要な器材を千葉大学医学部法医学教室より譲渡を受け、設置し点検を実施した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
所属していた東京医科歯科大学法歯学分野において、2019年の初旬にかけて実験施設が移動となりその工事等のため、その間約2か月程度実験を再開することができなくなった。 また、研究者は2019年4月より現大学に所属を移すこととなり、業務内容の変更による多忙や、現大学における実験機器の搬入並びに調整が必要であり、進行が大幅に遅れてしまった。
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Strategy for Future Research Activity |
2019年度での研究が遅れているため、従来の象牙質のアスパラギン酸のラセミ化反応による年齢推定法を簡便化することを実験を主体とする。 2018年度にてカートリッジを使用した象牙質のアミノ酸抽出法の有用性が示されたため、さらにサンプル数を増やし、カートリッジにより抽出されたアスパラギン酸のラセミ化反応を測定し、年齢推定に応用可能であるかを検討する。さらに象牙質からアミノ酸を抽出する前段階として歯を濃塩酸にて加水分解する方法に対し、加熱時間や濃度、量について検討を実施し、より簡便に加水分解することができる手法を検討する。
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Causes of Carryover |
研究者は2019年4月より現大学に所属を移すこととなり、業務内容の変更による多忙や、現大学における実験機器の搬入並びに調整が必要であり、進行が大幅に遅れてしまった。今後、手技の改善に必要な試薬等を購入し、検討を重ねる予定である。
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