2020 Fiscal Year Annual Research Report
cardiac damage from catecholamine and restraint stress affects microRNA expression in heart
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17K15885
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Research Institution | National Defense Medical College |
Principal Investigator |
細谷 直 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛, 法医学, 助教 (40782529)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | microRNA / 臓器特異性 / カテコールアミン / 拘束性ストレス |
Outline of Annual Research Achievements |
次世代シーケンサー(miniSeq;illumina社製)を使用してβ2刺激薬投与後および1時間の急性拘束ストレス負荷後にラットの心臓内でmicorRNAが変化するかを網羅的に検索した。 まずβ2刺激薬(イソプロテレノール)投与後にmiR-27a-5p、miR-132-3pが上昇し、miR-144、miR-451-5pが低下していることを確認した。拘束性ストレス負荷時にはmiR-128-3p、miR-338-3p、miR-3068-3pの発現量が低下していたが、これはβ2刺激薬投与時にも同様の変化がみられた。 β2刺激薬と拘束性ストレス負荷の相乗効果はみられなかった。 このときにβ2刺激薬投与では光学顕微鏡での心臓組織の壊死所見はみられなかったが、血中トロポニンIの上昇をみとめた。拘束性ストレス負荷時にはいずれもみとめなかった。 本研究からは光学顕微鏡では捉えられない発症後早期の心筋壊死所見がmiR-27bやmiR-132の発現量を比較することで客観的にとらえられるようになることを示唆している。また拘束性ストレス単独で発現量が変化するmiRが認められたことからは、拘束性ストレスの客観的指標となる可能性がある。
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