2020 Fiscal Year Research-status Report
運動療法を併用した慢性疲労症候群の集学的治療法の確立
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17K15893
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
佐藤 元紀 名古屋大学, 医学部附属病院, 講師 (40621636)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 慢性疲労症候群 / 運動療法 / 固有感覚障害 |
Outline of Annual Research Achievements |
慢性疲労症候群の漢方治療・心理療法に加えて運動療法を行ったときに、疲労度や疼痛などの指標の改善がみられるかどうかを探索する研究である。当初は新規診断患者に加えて以前に診断された患者を対象に研究を行う予定だったが、慢性疲労症候群の客観的診断方法がないこともあり、過去に慢性疲労症候群と診断された患者でもその後の経過で精神疾患などの他疾患と診断される例が多くみられたため、現在は新規に慢性疲労症候群と診断された患者を対象に研究を行っている。介入に先だって上肢の位置覚によって測定した固有感覚は、健常群及び他疾患群と比して慢性疲労症候群患者において異常が見られることが示唆されており、今後も検証を続ける予定である。2020年度は新型コロナウイルスの流行の影響もあり、当施設で新規に慢性疲労症候群と診断された患者が極めて少なかったため、研究の進捗が滞っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウイルスの流行の影響もあり、慢性疲労症候群患者の来院が困難な状況が続いた。それにより当施設での新規診断患者が極めて少ない状況に加えて、既診断患者においても電話診察を余儀なくされる事例が発生し、研究の進捗に影響を与えている。
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Strategy for Future Research Activity |
研究対象患者に過去に診断された患者を加えることで症例数を増やす必要がある。そのために研究者の先入観をできるだけ排した対象患者のエントリー方法を再度確立する必要がある。
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