2019 Fiscal Year Research-status Report
がん患者の骨転移に伴う神経障害性疼痛へのプレガバリンの有効性に関する探索的研究
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17K15908
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Research Institution | Kindai University |
Principal Investigator |
酒井 清裕 近畿大学, 医学部, 講師 (70580794)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | プレガバリン / 神経障害性疼痛 / 転移性骨腫瘍 |
Outline of Annual Research Achievements |
定例のリサーチカンファレンスでの検討の結果、研究精度を上げるためにプロトコールの一部改訂を余儀なくされ、研究開始が遅れております。データベースの作成に関しては実験助手を雇うことでひな型は作成が実施できました。自然災害などの影響もあり、国内外への学会の参加が予定通りに実施できておらず、旅費に関しては少額の使用となっております。 本研究においては、がん患者の神経障害性疼痛に対して、保険適応が認可されている薬剤であるプレガバリンが、がんの骨転移に伴う神経障害性疼痛へ有効であるかどうかが示されていないことから、その検討は臨床上意義のあることと考え、がんの骨転移に伴う神経障害性疼痛で通常行われてきた治療への、プレガバリンの上乗せ効果を探索することを目的としている。 プレガバリンは本邦において、神経障害性疼痛に対して保険適応が認可されており、がん患者の神経障害性疼痛治療において、現在最も頻要されている薬剤の一つである。しかし、臨床現場では、副作用も多く出現し、有効性がわかっていない。 骨転移による痛みは、体性痛、神経障害性疼痛が主であるが、画像上骨転移が確認された時期からの経過期間や、神経障害性疼痛の種類によるプレガバリンの効果の違いまでを示すことができれば、今後の研究の基礎となる臨床データになりうる。このように、本研究企画によって、プレガバリンの有効性から臨床応用までの一貫した研究の基盤を確立できると考える。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
定例のリサーチカンファレンスでの検討の結果、プロトコール訂正を行う必要性があり研究開始が遅れていた。データベースの作成も滞っていた。
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Strategy for Future Research Activity |
プロトコールの修正、倫理委員会の本審査を経て、プロトコールの承認後、近畿大学病院で研究を進めていく。症例解析、データ固定、データ解析に関しては昨年度同様に、実験助手を雇うことで研究推進を図る。
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Causes of Carryover |
2019年度末までには、研究が完遂できておらず、科研費使用の延長申請を行い、2020年度末までで研究を遂行する予定。
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