2019 Fiscal Year Research-status Report
Feasibility study of precision medicine for pancreatic cancer using comprehensive genetic testing
Project/Area Number |
17K15910
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
林 秀幸 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 助教 (60787810)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | プレシジョンメディシン / 膵癌 / 個別化治療 / クリニカルシークエンス / 遺伝子パネル検査 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は三菱スペースソフトウェア社と共同で膵発がんの予後予測バイオマーカーとなりる遺伝子、既存の抗悪性腫瘍薬(国内承認薬)の標的となりうる遺伝子、今後臨床導入が期待される抗悪性腫瘍薬の標的となりうる遺伝子、免疫チェックポイント阻害薬の有効性に関与する可能性が考えられる遺伝子等(合計200遺伝子)を標的としたオリジナル膵がん個別化治療遺伝子パネルを設計した。本研究の対象として研究代表者の前研究実施機関である、北海道大学病院で外科手術が施行された患者とし、同研究に対する自主臨床研究計画(膵癌切除例における網羅的がん遺伝子研究)を同院の研究倫理審査委員会に提出し、2020年2月25日に承認(臨床研究番号:自019-0160)を得た。2020年度に膵癌約100症例を対象に同オリジナル膵癌パネルを用いたターゲットシークエンスを行い、遺伝子情報と臨床情報との関連解析を実施予定としている。 また現研究実施機関である慶應義塾大学病院においては今年度より全エクソンシークエンスを開始し、2019年3月から2020年3月までの間に膵がん31症例を対象に同検査を実施した。同対象に対しては全エクソンシークエンスと併行して研究代表者がPancreatology誌(Hayashi E et al, Pancreatology 18(6):647-654,2018)に報告した際に使用した160遺伝子パネルを用いたターゲットシークエンスを同時に施行し、全エクソンシークエンスとターゲットシークエンスの有効性を今後比較検討する予定としている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
膵がん個別化治療オリジナルパネルを用いた自主臨床研究(膵癌切除例における網羅的がん遺伝子研究)のIRB申請から承認までの過程にかなりの時間を要したため。
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Strategy for Future Research Activity |
膵がん個別化治療オリジナルパネルに関しては慶應義塾大学、北海道大学、鹿児島大学、三菱スペース・ソフトウエア株式会社の4者共同で今年度中にシークエンスおよび遺伝子情報と臨床情報との関連解析を実施する。 膵がんに対する全エクソンシークエンスに関しても併行して進めて行き、臨床実装へ向けた可能性につき検証する。
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Causes of Carryover |
膵がん個別化治療オリジナルパネルを用いた自主臨床研究(膵癌切除例における網羅的がん遺伝子研究)のIRB申請から承認までの過程に時間を要し、同オリジナルパネルを用いたシークエンスを今年度内に開始できなかったため。同費用は次年度に実施のシークエンスに利用する予定。
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Research Products
(14 results)