2018 Fiscal Year Annual Research Report
Investigation of pathophysiology in HBV infection using clinical samples
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17K15941
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
中堀 輔 大阪大学, 医学部附属病院, 特任助教(常勤) (60795160)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | B型肝炎 / RNAシークエンス |
Outline of Annual Research Achievements |
B型肝炎患者(n=7)のHBsAg陽性細胞領域および陰性細胞領域をLaser Microdissection法を用い採取した。それぞれよりRNAおよびDNAを抽出した。RT-PCR法にて遺伝子発現を解析した。HBsAg陽性細胞領域では陰性細胞領域と比較し、RT-PCR法にてpgRNA およびcccDNAは有意に高かった。 3症例に関して、RNAシークエンス法により、HBsAg陽性細胞領域および陰性細胞領域における遺伝子発現を網羅的に解析した。HBs抗原陽性細胞領域において陰性細胞領域と比較し、発現が2倍以上高値を呈した7遺伝子を同定した(p<0.01)。7遺伝子の中には分岐鎖アミノ酸(BCAA: branched-chain amino acid)代謝に関連する遺伝子(BCAT2およびSLC16A4)が含まれていた。BCAT2およびSLC16A4の発現はRT-PCR法にてHBsAg陽性細胞領域では陰性細胞領域と比較し、有意に高値を呈した。 ヒト肝細胞キメラマウスより単離した初代培養ヒト肝細胞(PHHs: Primary human hepatocytes)にHBVを感染させたところ、BCAT2およびSLC16A4の発現上昇を認めた。HBV感染PHHsにおいて、BCAT2の発現を抑制したところ、細胞内pgRNAおよびSLC16A4の発現は低下し、培養上清中のHBV DNA量およびHBs抗原量は減少した。一方で、HBV感染PHHsにおいて、SLC16A4の発現を抑制したところ、細胞内pgRNAおよびBCAT2発現、培養上清中のHBV DNA量およびHBs抗原量は変化しなかった。これらの結果からBCAT2発現上昇がHBV複製に寄与している可能性が考えられた。
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[Presentation] Branched-chain amino acid transaminase 2 contributes to hepatitis B virus replication through de novo nucleotide synthesis.2018
Author(s)
Tasuku Nakabori, Hayato Hikita, Keisuke Fukutomi, Kazuhiro Murai, Takuo Yamai, Yuki Makino, Yasutoshi Nozaki, Yoshinobu Saito, Hiroshi Suemizu, Takahiro Kodama, Ryotaro Sakamori, Tomohide Tatsumi, Tetsuo Takehara
Organizer
The Liver Meeting (AASLD) 2018
Int'l Joint Research