2018 Fiscal Year Research-status Report
微小血管狭心症の病態機序における内皮由来過分極因子の重要性の解明
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17K15983
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
白戸 崇 東北大学, 大学病院, 特任准教授 (40647567)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 微小血管狭心症 |
Outline of Annual Research Achievements |
RH-PAT、FMD同時測定によるEDHF及びEDRFsの検討、および微小血管狭心症症例における心臓カテーテル検査を用いた検討については、平成29年11月28日付で倫理委員会の研究計画(微小血管狭心症及び冠攣縮性狭心症患者における内皮依存性過分極を評価する探索的臨床研究:UMIN000030269)に従い研究を実施した。具体的には、狭心症症状を有し、待機的心臓カテーテル検査目的で東北大学病院に入院した症例、および過去に既に冠攣縮誘発試験により微小血管狭心症及び冠攣縮性狭心症と診断され同院における心臓カテーテル検査において冠微小血管攣縮の有無が検討され、かつ、冠血管予備能や微小血管抵抗の計測を行った症例を対象として、平成31年3月末までに46人でRH-PAT、FMD同時測定を実施した。このうち微小血管狭心症症例に関しては平成31年3月末までに30人で実施した。 これまでにの検討の結果、微小血管狭心症を有する症例においては、冠攣縮性狭心症のみを有する症例と比較して、FMDで評価される上腕動脈における血管内皮機能には大きな差異は認めない一方、RH-PATで評価される指尖の微小血管における血管内皮機能が減弱していることを見出した。上記については、第83回日本循環器学会学術集会(平成31年3月29日‐31日)でポスター発表を行った。さらに、血管内皮細胞関連バイオマーカーとの関連において、予備的検討結果を得ており、今後更なる解析を予定している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究計画に従って組み入れ可能な症例に関しては最大限登録を行っている。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き症例登録を行い、得られた結果は適宜、国内外の学会で発表し、最終的には論文化し広く世間へ公表する。
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Research Products
(1 results)
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[Presentation] Marked impairment of endothelium-dependent digital vasodilatations in patients with microvascular angina compared with those with vasospastic angina2019
Author(s)
Shoko Kajitani, Takashi Shiroto, Shigeo Godo, Akiyo Ito, Yosuke Ikumi, Koichi Sato, Jun Sugisawa, Satoshi Tsuchiya, Akira Suda, Tomohiko Shindo, Shohei Ikeda, Kiyotaka Hao, Yoku Kikuchi, Kotaro Nochioka, Yasuharu Matsumoto, Jun Takahashi, Hiroaki Shimokawa
Organizer
第83回日本循環器学会学術集会