2018 Fiscal Year Research-status Report
急性冠症候群患者への教育介入と長期予後の関係にエゴが及ぼす影響
Project/Area Number |
17K16006
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
柳原 清孝 鳥取大学, 医学部附属病院, 助教 (50788180)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 急性冠症候群 / エゴ |
Outline of Annual Research Achievements |
急性冠症候群患者の性格(エゴ)評価 目的:様々な疾患で患者の性格(エゴ)が行動変容や予後に関係することが報告されているが、急性冠症候群(ACS)のエゴはこれまで検討されていない. 方法:2016年7月~2017年2月,急性冠症候群(ACS)で鳥取大学医学部付属病院循環器内科に入院した患者30名に東大式エゴグラムを用い親のエゴ(Critical Parent; CP, Nurturing Parent; NP),大人のエゴ(Adult; A),子どものエゴ(Free Child; FC, AC; Adapted Child)を評価した. 結果:対象患者(平均年齢68±12歳,男性は26名)のうち不安定狭心症:7名(23.3%),急性心筋梗塞:23名(76.7%)であった。各エゴ(パーセンタイル,中央値(四分位範囲))はCP: 65 (47-81), NP: 57 (38-72), A: 52 (32-89), FC: 64 (33-81), AC: 27 (8-59)で ACが他のエゴに比べて有意に低値であった(p<0.05).AC低値は相手の考え気持ちを認識できず、自己中心的、非協調的な対人関係をとる幼さが特徴である. 結語:ACS患者の性格はACの低さが特徴であり、子どもの自我が行動様式に影響している可能性が示唆された.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
急性冠症候群患者の性格の特徴について結果が出たため。
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Strategy for Future Research Activity |
すべての登録患者について今後解析を進める予定である。
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Causes of Carryover |
支出代が想定よりやや下回ったため当該助成金が生じた。 研究結果発表のために必要な経費あるいは追加すべき検査代として使用する予定。
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Research Products
(2 results)