2017 Fiscal Year Research-status Report
Biological stenosisを反映した新しい冠動脈狭窄診断法の検討
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17K16020
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Research Institution | Wakayama Medical University |
Principal Investigator |
江守 裕紀 和歌山県立医科大学, 医学部, 学内助教 (10738818)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | Quantitative Flow Ratio |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究をおこなうに当たって、当施設で、冠動脈狭窄病変における機能的狭窄度評価としてFFR(Fractional Flow Reserve; 従来のワイヤーを使用した評価方法)とQFR(Quantitaive Flow Ratio; ワイヤーを使用せずに評価できる新しい方法)がどれくらい一致するか検討しました。当施設のデータを解析して、合計250血管におけるFFRとQFRの相関/一致を検討、良好な相関と一致が得られました。上記の成果につきましては様々な国内/海外学会において、発表し報告しました。 現在、QFRとFFRが一致せず乖離するような症例について検討しています。本研究も、同様に乖離することが予想されますが、高度石灰化病変そのものの症例数は多くなく、またそのような病変に対してプレッシャーワイヤー(FFRを計測するためのワイヤー)を容易に通過させることも困難であり、現在、症例数を収集しているところです。 また、乖離するような症例を検討している際に、微小循環障害を合併/生存心筋量が減少した症例における機能的狭窄度評価において、FFRとQFRが不一致になる可能性が示唆され、データ収集・解析・論文報告させていただきました(Circ J. 2018 82:807-814.)。解剖学的な狭窄度以外の要素が関連するような血管において、QFRとFFRが不一致になることが判明しましたので、本研究においても、われわれの仮説が立証される可能性が示唆されました。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
高度石灰化病変の症例数確保が困難であるため。
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Strategy for Future Research Activity |
日常臨床業務において、高度石灰化病変を有する冠動脈疾患患者を見逃さないようにしていく。
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Causes of Carryover |
研究の進行具合がやや遅れており、次年度に繰り越したため。
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Research Products
(2 results)