2017 Fiscal Year Research-status Report
Inflammatory単球サブセットの動脈硬化との関連生
Project/Area Number |
17K16021
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Research Institution | Wakayama Medical University |
Principal Investigator |
柏木 学 和歌山県立医科大学, 医学部, 助教 (70453181)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 単球サブセット / 冠動脈疾患 |
Outline of Annual Research Achievements |
以前の我々の研究結果から、末梢血におけるpro-inflammatory monocyteの上昇が冠動脈プラーク形成に関連しているのではないかと示唆されていた。本年度の研究方針として、実際にpro-inflammatory monocyteの上昇が将来的な冠動脈イベントの発生に関与するかの調査を行った。対象は、冠動脈造影検査を施行され、結果として冠動脈インターベンションや冠動脈バイパス術の治療対象とならなかった、中等度の冠動脈病変を有する安定狭心症が疑われた125名の患者とした。平均追跡期間は1416日であり、16名において冠動脈イベントを認めた。内訳は安定狭心症が10名、急性心筋梗塞が4名、不安定狭心症が2名であった。治療としては13名で経皮冠動脈拡張術、2名で冠動脈バイパス術、1名で薬物療法の強化を施行した。pro-inflammatory monocyteの割合は、冠動脈イベントを発症した群で有意な上昇を認めた(20.8 ± 6.1 % vs 15.2 ± 6.1 %, P < 0.01)。Pro-inflammatory monocyteの上昇が、将来的な冠動脈イベントとの関連が示唆される結果を得た。 ヒト単球サブセットとマクロファージサブセットの関連性については、現在研究協力者より採血を行い、CD14抗体、CD16抗体を使用しフローサイトメトリーにて、まずはpro-inflammatoryとinflammatoryの2群にソーティングを行っている。その後、それぞれの単球サブセットについて、マクロファージ細胞への分化誘導を行い、サイトカインの発現、抗原の有無について検討を行っているが、現在進行中であり有意な結果は得られていない状況である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初予定していたマイクロOCTの当施設への導入が遅れている。 そのため、まずはヒトにおける関連性について検討を行っている。
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Strategy for Future Research Activity |
計画書通り、今後マイクロOCTの導入を行う。また単球とマクロファージサブセットの関連について引き続き検討を行う。結果が陽性所見であれば、引き続き、冠動脈を有する患者において検討を行う。 予後検討については、冠動脈疾患に対して、治療が施行されている患者に関しても検討を行う予定としている。
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Causes of Carryover |
平成30年度に、マウスを使用したマイクロOCTでの研究を行う予定であったが、他施設との関連もあり導入に遅れている。そのため予定していた使用額に到達しなかった。今後出来る限り早期の導入を予定としている。
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