2021 Fiscal Year Annual Research Report
Challenges to the Dilemma of Sarcopenia and Renal Dysfunction in Patients with Chronic Heart Failure
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17K16027
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Research Institution | St. Marianna University School of Medicine |
Principal Investigator |
鈴木 規雄 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 助教 (00770158)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | サルコペニア / 心不全 / 慢性腎臓病 |
Outline of Annual Research Achievements |
慢性腎臓病(CKD)を合併した心不全患者に対して、サルコペニアの発症および進行を防ぐためリハビリテーションに加えて十分なたんぱく質摂取を含んだ栄養素の摂取が必要となるが、CKDではしばしばたんぱく制限食による食事療法を要する場合がある。そのため、たんぱく質の摂取量が不足することによろ、サルコペニアの発症あるいは進行を来しやすい。 ロイシン強化型のアミノ酸含有ゼリーは、少量の摂取で骨格筋量の増加や筋力の改善を図ることができ、サルコペニアの予防や改善にも効果がある。入院中の心臓リハビリテーションを行ったCKD合併の心不全患者に対して、通常の食事摂取に加えて、ロイシン強化型のアミノ酸含有ゼリー摂取は腎機能障害の進行を来すことなく、安全に摂取可能であった。たんぱく質制限食のもとで、筋蛋白の合成に必要なアミノ酸を効率的に少量で摂取することが可能であり、たんぱく質の過剰摂取による腎機能障害の進行を防ぐことが可能と考えられた。 ただし、サルコペニアの改善・予防効果を検証するために充分な期間をフォローアップすることができていないため、サルコペニアの予防および改善効果に寄与するかは不明であった。また、入院中の患者が対象であったため、腎機能に影響が出現するまでには退院後も含めてより長い期間のロイシン強化型アミノ酸含有ゼリー摂取による評価が必要と予想される。これらについて、今後の検討課題として引き続き検証を行っていく予定である。
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Research Products
(1 results)