2020 Fiscal Year Research-status Report
原因不明の心筋症におけるFDG-PET所見と臨床経過に関する検討
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17K16028
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Research Institution | Osaka Medical College |
Principal Investigator |
宮村 昌利 大阪医科大学, 医学部, 講師 (40626959)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 心筋症 / 心室性不整脈 / 上室性不整脈 / 心臓限局性サルコイドーシス / 18F-FDG PET |
Outline of Annual Research Achievements |
心筋症の背景の一つとして慢性的な炎症の存在が知られている。Fluorine-18 fluoro-2-deoxyglucose positron emission tomography (18F-FDG-PET)は心臓の炎症の活動性や局在の診断に有用であるが、サルコイドーシス以外の心筋症においては18F-FDG-PETの保険適用はなく、18F-FDG集積をメルクマルとした診断や治療法の選択は行われていないのが現状である。 本研究にて原因不明心機能低下もしくは、不整脈疾患患者において心臓18F-FDG PETを施行した。心臓18F-FDG PETを施行した症例の中には、一般的に診断困難とされている心臓限局性サルコイドーシスの診断が可能となり、治療を行うことができた症例を学会報告、論文発表することで、心疾患においても18F-FDG PETの重要性を示すことが可能となった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
心筋症と心室内伝導障害を含む不整脈疾患患者で他の併存疾患にて18F-FDG PETを施行することができない患者を選出することが本研究の前提であり、そのような患者の症例登録は終了した。しかし、新型コロナウイルス感染症流行の影響により対象症例の経過観察が困難となった。今年度までに取得した18F-FDG PETの所見と臨床経過を次年度に解析する予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
原因不明の心機能低下もしくは、不整脈疾患患者に該当し、18F-FDG PETで心筋の炎症所見が病態生理の解明に有用と思われた症例での、18F-FDG PETの所見と臨床経過を解析して次年度に発表予定である。
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Causes of Carryover |
コロナ禍により、学会出張がなく旅費として使用予定であった研究費を期間延長を行い、次年度に使用することとした。 次年度も学会はオンラインでの参加になるものと思われるので、論文校正や別刷等の費用に充てる予定である。
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