2018 Fiscal Year Annual Research Report
The role of CTGF in peritoneal fibrosis and renal-peritoneal interactions
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17K16080
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
戸田 尚宏 京都大学, 医学研究科, 客員研究員 (30760615)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 腹膜線維化 / CTGF / 血管新生 |
Outline of Annual Research Achievements |
長期腹膜透析の合併症である腹膜線維化を軽減するために、心臓や肺、肝臓、腎臓と多くの組織で線維化に関与するConnective tissue growth factor(CTGF)に着目した。CTGFは病的な状態においてTGF-βなど他の増殖因子の機能を調節し、細胞外基質増加や炎症を惹起するなど様々な機能を有する増殖因子である。そのノックアウトマウスは生後まもなく死亡する。そのため、我々は薬剤誘導性CTGFノックアウトマウス(Rosa-CTGF cKO)を作製し、成人におけるCTGF抑制の検討を行ってきた。今回、このRosa-CTGF cKOを用いて腹膜線維化におけるCTGF抑制の検討の治療効果の検討を行った。 ヒトにサンプルにおいても、腹膜透析開始時に比べ、終了時にはCTGFの発現が亢進していたことから、腹膜線維化におけるCTGFの発現増加が確認できた。 腹膜線維化を惹起すると、腹膜肥厚に加え腹膜でのCTGF発現が亢進した。また、炎症細胞浸潤・血管新生が生じた。Rosa-CTGF cKOでは腹膜肥厚が改善した。αSMA陽性細胞やKi67陽性細胞が減少し、腹膜における線維芽細胞の増殖が軽減していた。また、炎症細胞集簇に加え、CD31陽性血管数も減少していた。腹膜平衡機能検査においても、腹膜線維化で亢進した腹膜透過性がRosa-CTGF cKOでは軽快していた。 次に腹膜中皮細胞、線維芽細胞のCTGFをsiRNAを用いて抑制し、TGF-β刺激における線維化、炎症マーカーの評価を行ったが、コントロールと比較して著変を認めなかった。
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[Journal Article] Peritonitis due to Mycobacterium abscessus in peritoneal dialysis patients: Case presentation and minireview2018
Author(s)
Erina Ono, M.D.; Eiichiro Uchino, M.D.; Keita P. Mori, M.D., Ph.D.; Hideki Yokoi, M.D., Ph.D.; Naohiro Toda, M.D., Ph.D.; Kenichi Koga, M.D., Ph.D.; Masato Kasahara, M.D., Ph.D.; Takeshi Matsubara, M.D., Ph.D.; Motoko Yanagita, M.D., Ph.D.
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Journal Title
Renal Replacement Therapy
Volume: -
Pages: -
Peer Reviewed / Open Access
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