2017 Fiscal Year Research-status Report
Development of New treatment for myasthenia gravis targeting for HMGB1
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17K16111
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
金井 哲也 千葉大学, 医学部附属病院, 医員 (60748044)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 重症筋無力症 / HMGB1 / 重症筋無力症モデルマウス / 重症筋無力症モデルラット |
Outline of Annual Research Achievements |
重症筋無力症モデルマウスについては、十分量の抗アセチルコリン受容体抗原の入手が困難であったため、Active modelの作成を1度保留とし、Passive modelを誘導することとした。Passive modelを作成するためには抗アセチルコリン受容体抗体が必要であり、現在その抗体をハイブリドーマを培養して作成中である。今後抗アセチルコリン受容体抗体を精製し、その抗体を腹腔投与することにより、Passive modelの重症筋無力症モデル動物を誘導し、病理学的検査・血清学的検査を用いて症筋無力症の病態へのHMGB1の関わりを評価する方針とした。またRAGEノックアウトマウスについては入手可能な状況になり、現在当機関の遺伝子組換え実験審査の承認待って他機関より譲り受ける手配となっている。 また抗原量が少なくても誘導可能なラットについては、我々の機関で抗アセチルコリン受容体抗原を皮下に接種することで臨床上重症筋無力症モデルラットを誘導するに成功した。今後、誘導されたモデルラットの抗アセチルコリン受容体抗体価を測定し、検査上誘導されているか確認する必要があるため、現在血清を他機関へ提出し、結果待ちの状態である。また同時にHMGB1と重症筋無力症の関連を調べるために、重症筋無力症モデルラットと誘導していないコントロールラットの血清で、HMGB1の測定を他機関に依頼し、これについても結果待ちである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
アセチルコリン受容体抗原の入手がやはり困難であり、他機関より入手しないといけない点が一つの原因と考えられる。自分で精製することはやはり難しく、シビレエイの入手が困難であることに起因する。そのため海外との共同研究開発や人工的に作られたアセチルコリン受容体抗原を投与して誘導する方法を模索していくこととする。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の研究においては、Passive modelの重症筋無力症モデル動物を用いて、重症筋無力症におけるHMGB1の作用機序の理解に努めるようにする。またActive model作成においては、引き続きアセチルコリン受容体入手する努力を行いつつ、人工的に作られたアセチルコリン受容体抗原を用いた誘導法を確立していくこととする。Active modelが確立した際には改めて、治療方法を含めた新規治療へ発展させていく。
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Causes of Carryover |
現在までに検査項目を外注しているため、経費がまだ請求されていないため。
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Research Products
(7 results)