2017 Fiscal Year Research-status Report
骨格筋幹細胞特異的遺伝子MEGF10の役割とミオパチー発症機序の解明
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17K16132
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
三橋 里美 横浜市立大学, 医学部, 助教 (40466222)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 筋疾患 / 骨格筋再生 |
Outline of Annual Research Achievements |
MEGF10の細胞内ドメインによるGST-pull downアッセイを進め、MEGF10に結合するタンパク質を解析した。この中で、Notchの細胞内ドメインがMEGF10に結合しており、病気の原因変異によりこの結合が阻害されることを報告した (Hum Mol Genet 2017 26:2984)。さらに、筋細胞のライセートを用いて、MEGF10細胞内ドメインのGST-pull downにより、マススペクトロメトリー解析により結合している可能性のあるタンパク質を複数見出した。このうち、これまでに1つのシグナルタンパク質とMEGF10との結合を免疫沈降により確認できている。トランスクリプトーム解析については、解析ワークフローの準備を進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
結合タンパク質解析については、現在までのところ、概ね予定通り進行している。2017年度に職場を異動したため、筋障害モデルマウスの作成と、ノックアウト細胞作成の実験準備がやや遅れている。トランスクリプトーム解析解析の準備は概ね順調に進めている。
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Strategy for Future Research Activity |
GST-pulll downとマススペクトロメトリーにより同定したMEGF10結合タンパク質を、様々なリコンビナントMEGF10タンパク質を用いて、結合部位を同定する。また、MEGF10とのリン酸化との関係を明らかにする。これらの発現ベクターはすでに作成済みである。今後は、MEGF10ノックアウト細胞を作成し、トランスクリプトーム解析を行う。
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Causes of Carryover |
前年度に職場を異動し、必要な設備備品や消耗品に変更が生じた。また、実験がやや遅れているため、ノックアウト細胞作成費用や、次年度に研究に必要な物品が生じる。
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