2018 Fiscal Year Annual Research Report
The roles of insulin signaling in skeletal muscle in a murine model
Project/Area Number |
17K16142
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
相原 允一 東京大学, 医学部附属病院, 登録研究員 (60779362)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 骨格筋 / インスリン受容体基質 / インスリンシグナル / IGF-1 / 運動 |
Outline of Annual Research Achievements |
体重はMIRS1/2DKOでのみ減少し、骨格筋重量が低下していた。糖代謝については、糖負荷試験、インスリン負荷試験を行ったが、MIRS1KO, MIRS2KO, MIRS1/2DKOの3系統ともインスリン分泌不全及び抵抗性を認めなかった。一方、インスリン負荷試験と同様の方法でIGF-1負荷試験を行ったところ、MIRS1/2DKOでは有意なIGF-1抵抗性を認めた。このことを分子的にも確認するため、下大静脈よりIGF-1を投与し、骨格筋のAktのリン酸化を評価したところ、IGF-1投与後のAktのリン酸化は明らかに低下しており、このIGF-1抵抗性が体重減少、骨格筋量低下の原因と考えられた。 次に、運動時のIRS-2の役割を検討するため、MIRS2KOの運動耐用能を検討したが、有意な差を認めなかった。MIRS2KOの暗期/明記および運動負荷時(高負荷/低負荷)の呼吸代謝測定を行ったところ、暗期および高負荷運動後に呼吸商の上昇を認めた。インスリンの持つ同化ホルモンとしての作用を考えると、骨格筋のIRS-2は運動後のグリコーゲン合成・再貯蔵に関与している可能性が示唆された。
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Research Products
(3 results)