2018 Fiscal Year Annual Research Report
IFNgamma-mediated regulation of hematopoeitc stem cells in stress hematopoiesis
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17K16190
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
梅本 晃正 熊本大学, 国際先端医学研究機構, 特任助教 (50620225)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 造血幹細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
IFNγ刺激によって、造血幹細胞のミトコンドリア膜電位や活性酸素がやや上昇することは確認されたが、5-FU投与後に観察される増殖期造血幹細胞よりは、いずれも著しく低かった。さらに、IFNγ刺激によって、mTORシグナル関連の遺伝子群の低下、及び、小胞体ストレス関連遺伝子群の発現上昇を誘導していることも見出しているものの、これらの傾向も5-FU投与後に観察される増殖期造血幹細胞よりは小さかった。一方で、5-FU投与後に観察される増殖期造血幹細胞ではIFNγ関連遺伝子の発現が低下していることを見出した。 一方で、造血幹細胞の分裂誘導時に、①カルシウムブロッカー処理によって分裂速度が著しく遅延すること、②アデノシンA2受容体を介したシグナル誘導においても同様な効果が観察されること、③いずれの処理によって誘導される造血幹細胞のslow cell divisionは、通常の分裂誘導時により、分裂後の幹細胞性の維持に寄与していることを見出した。さらに、興味深いことに、カルシウムブロッカー存在下で造血幹細胞を試験管内で分裂させたとき、分裂後は幹細胞の機能を維持していたが、カルシウムブロッカー非存在下での分裂は幹細胞の機能を維持することが出来なかった。 さらに、興味深いことに、カルシウムブロッカー存在下でのIFNγ処理時が、カルシウムブロッカー非存在下での処理と比較して、造血幹細胞の分裂速度に大きな影響を与えることなく、幹細胞表現型を喪失させる効果が著しく上昇していた。 これらの結果は、IFNγによる幹細胞性喪失のメカニズム解明に大きな手掛かりとなると考えられる。
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