2018 Fiscal Year Annual Research Report
Analysis of HTLV1 infection dynamics in the ovaries
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17K16198
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
平舘 裕希 東北大学, 農学研究科, 助教 (20649157)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | HTLV1 / 卵巣 |
Outline of Annual Research Achievements |
前年度に動物モデルキャリア卵巣においてプロウイルスが検出されたこと、CD3陽性細胞が検出されたことから感染細胞が含まれている可能性があることが示されたことを受け、感染細胞の局在を特定するためにウイルス転写産物をターゲットとした特異的プローブの設計、合成を行った。また培養細胞へのエストラジオール17βおよびプロゲステロンの添加では明確なmRNA発現量の変化がみられないことを受け、in vivoにおいて卵巣から分泌されるホルモンが性周期によって変動することに着目し、性周期による変化に伴うCD3 陽性細胞の変動を検討するため、マウス非感染モデルを用いて各周期の卵巣をサンプリングしCD3 mRNAの発現量解析を行った。同時にマーカーとなる複数の遺伝子についてmRNAの発現およびタンパク発現についても検討を行った。その結果、hCG投与によりCD3 mRNA発現量は増加し、性周期の変動に伴い卵巣内のCD3陽性細胞が増加する可能性が示唆された。動物モデルを用いた解析により、卵巣においてもCD3陽性細胞に一定の割合で含まれると考えられる感染細胞が存在することがわかり、CD3の免疫染色による発現パターンは組織における感染細胞の局在の一部を示していると考えられた。一方で卵巣中の感染細胞が循環血液中から浸潤したものである可能性も否定できない。すなわち卵巣由来のホルモンが感染細胞の集簇、活性化に関与するとの明確な結論には至らなかった。
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