2018 Fiscal Year Research-status Report
Establishment of an innovative morphological and functional evaluation method in patients with systemic sclerosis
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17K16218
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Research Institution | University of Occupational and Environmental Health, Japan |
Principal Investigator |
久保 智史 産業医科大学, 医学部, 助教 (70461548)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 強皮症 / 爪郭部毛細血管顕微鏡 / 免疫フェノタイプ |
Outline of Annual Research Achievements |
強皮症では健常人に比して、活性化ヘルパーT細胞 (8.1% vs 6.4%)およびTEMRA (7.1% vs 3.8%)の割合が高かった。また、活性化したTh1 (2.0% vs 1.4%)および活性化したTh 17cell (1.3% vs 0.9%)が健常人に比して上昇していた。B細胞の分化に関しては、Double negative B細胞(6.9% vs 5.4%)の割合が上昇していた。階層型クラスター解析を行ったところ、免疫フェノタイプ異常に乏しい群(Less abnormalities group)、活性化Tヘルパー細胞の増加に加えて、Tregが著明に増加している群(Treg dominant group)、そして最も免疫異常が強く、Tfh細胞とPlasmablastの増加を伴う群(Tfh dominant group)の3つのグループに分けられた。この3群間に年齢や罹病期間に違いは見られなかったがTfh dominant群において、皮膚硬化の進行、下部消化管障害、そして指尖潰瘍が有意に他の群に比して多かった。さらに、3群における血管異常の程度を比較したところ、Tfh dominant群においてNVCによるLate patternへの進行例が多く(p=0.055)、Active patternへの進行例も多い傾向を認めた。またTfh dominant群ではLate patternへ進行した症例の平均罹病期間が他群に比して短くLate patternへの進行が早いことが示唆された。このLate patternの進行は強皮症で見られるほとんどの臓器障害と関連していた。 以上より、強皮症の免疫フェノタイプ異常と強皮症患者の細分化が示された。免疫学的異常は強皮症患者で均一ではなく、免疫フェノタイプの相違により細分化することにより、NVCで検出した血管障害の進行や臓器障害の併発に関連するサブグループが存在することが明らかになり、そのサブグループがTfh優位な免疫フェノタイプを有することが示された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
研究の進捗は良好である。
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Strategy for Future Research Activity |
統計解析とともに研究成果をまとめ、学会および論文として報告し、社会および国民へ発信する。
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Research Products
(5 results)
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[Presentation] The association between immunophenotype of peripheral blood and nailfold microvascular changes in patients with systemic sclerosis (SSc).2018
Author(s)
Satoshi Kubo, Shingo Nakayamada, Kazuhisa Nakano, Maiko Yoshikawa, Yusuke Miyazaki, Hiroko Yoshinari, Yasutaro Tamaki, Shigeru Iwata, Kentaro Hanami, Shunsuke Fukuyo, Ippei Miyagawa, Yoshiya Tanaka.
Organizer
第62回日本リウマチ学会