2018 Fiscal Year Annual Research Report
Functional analysis of nephrotic syndrome caused by TRPC6 gene mutation and new drug development
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17K16262
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
中西 啓太 神戸大学, 医学研究科, 医学研究員 (00793712)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 遺伝性ネフローゼ症候群 / ミトコンドリア機能異常 / TRPC6 |
Outline of Annual Research Achievements |
これまで小児特発性ネフローゼ症候群のうち、ステロイド抵抗性ネフローゼ症候群の症例に関して、作成した遺伝子疾患パネルで次世代シークエンサーによる解析を行った。解析結果については、2018年6月に行われた日本腎臓学会学術集会で発表した。この研究結果から、日本における遺伝性のネフローゼ症候群の割合や、原因遺伝子の内訳を明らかにすることができた。 さらに、原因遺伝子の中でミトコンドリアの機能に係る遺伝子であるCOQ6やADCK4などの遺伝子異常を同定することができた。これらの患児については、補酵素であるCoQ10補充を開始することで、治療効果が見られることがこれまで報告されている。実際に、COQ6の既報の変異を認めた症例に対してCoQ10投与を始めたところ、蛋白尿が陰性化した。この結果については、2019年11月にアメリカ腎臓学会で発表を行った。また、同内容についてClinical and Experimental Nephrologyに発表した。 TRPC6変異に対するin vitro解析については、ヒト由来細胞に作成したcTRCP6配列を含むvectorをtransfectionさせ、Ca influxを行った。さらに、Larixyl Acetateを用いてCa influxを行い、細胞内のCa濃度上昇が抑制されることを確認した。 in vitroの実験についてはこれまで発表するにまでは至っていないが、今後変異を含んだcTRPC6をヒト由来細胞にtransfectionし、変異導入によりCa濃度の変動に変化が見られるかどうか確認していく予定である。
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Research Products
(4 results)
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[Presentation] An Infantile Nephrotic Syndrome Case Caused by COQ6 Gene Defects Revealed by Pair Analysis and Custom Array CGH2018
Author(s)
Keita Nakanishi, Kandai Nozu, Takayuki Okamoto, Asako Hayashi, Toshiyuki Takahashi, Nana Sakakibara, China Nagano, Junya Fujimura, Tomoko Horinouchi, Shogo Minamikawa, Tomohiko Yamamura, Hiroshi Kaito, Yuko Shima, Koichi Nakanishi, Kazumoto Iijima
Organizer
ASN Kidney Week 2018
Int'l Joint Research
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