2019 Fiscal Year Research-status Report
統合的脳機能解析を用いたけいれん重積型脳症の早期診断バイオマーカーの開発
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17K16271
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
一宮 優子 九州大学, 大学病院, 助教 (00747983)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | けいれん重積型脳症 / 脳波周波数解析 |
Outline of Annual Research Achievements |
有熱性けいれん重積後に意識障害で来院した小児(15 歳未満)を対象に、超急性期の脳波計測を来院直後から実施している。脳波は高速フーリエ変換を用いた周波数解析を行う予定である。脳波計測に加えNIRSの同時計測を試みたが、長時間NIRSモニタリングすることでアーチファクトの混入、頭皮の褥瘡などの問題が生じることが分かり、現在では実施を中断している。急性期の頭部 MRI 拡散強調画像は、熱性けいれんとけいれん重積型脳症の診断に加え、病変の範囲の定量解析を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2019年度に当院搬送されたけいれん重積型脳症は1名で、想定していた数の急性脳症患者が集まらなかった。また2019年度に研究代表者の産前産後休暇があり、脳波、MRI画像解析の遅延を生じている。
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Strategy for Future Research Activity |
脳波での周波数解析、MRI定量結果を統計学的に分析し、けいれん重積型脳症および熱性けいれん群の鑑別を可能とする要因を抽出し、けいれん重積型脳症の早期診断に有用なバイオマーカーを開発、神経学的予後予測因子を明らかにする方針としている。
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Causes of Carryover |
NIRS計測を中断したことや対象患者が少なかったことで物品費や人件費が予定より減少している。今後学会発表や論文執筆に使用していく予定である。
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