2019 Fiscal Year Annual Research Report
Analysis of HHV-6B primary infection in a cohort of febrile children under 5 years old
Project/Area Number |
17K16283
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Research Institution | Fujita Health University |
Principal Investigator |
服部 文彦 藤田医科大学, 医学部, 客員助教 (50774337)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | human herpesvirus-6 / human herpesvirus-7 / cytomegalovirus / Epstein-Barr virus / 突発性発疹 / 小児 |
Outline of Annual Research Achievements |
発熱を主訴に大学病院救急外来または小児科外来を受診した5歳以下小児の中で血液検査を受けた症例を対象とし、ウイルス学的にHuman herpesvirus-6B(HHV-6B)初感染を診断した。491例の発熱患者のうち、59例(12.0%)がウイルス学的にHHV-6B初感染と診断された。HHV-6B初感染例について、患児背景、臨床経過、検査データ等を調査したところ、59例中47例が2歳未満で、12例が2歳以上であり、HHV-6B初感染年齢の中央値は1歳3ヶ月と既存の報告と比較して高年齢化が示唆された。しかしながら、初感染高年齢化の明らかな原因は同定できなかった。2歳以上の症例では突発性発疹小児おける典型的な突発疹様の皮疹がみられる頻度が低く、また、検査所見として、リンパ球数の減少を伴う白血球数の低下がみられた。本結果は英文誌に掲載された(Pediatr Infect Dis J. 2019 Oct;38(10):e248-53.)。 さらに、同対象についてCytomegalovirus(CMV)、Epstein-Barr virus(EBV)、Human herpesvirus-7(HHV-7)のreal-time PCRによるDNA測定を施行した。これらのウイルスDNAが検出された症例の臨床情報について収集し、HHV-6Bの結果とともに5歳以下発熱患児のコホート内における4種類のヘルペス属の活動感染の頻度と臨床像について解析した。活動感染の頻度はHHV-6B感染が11.5%、HHV-7感染が2.5%、EBV感染が2%、CMV感染が1.3%だった。EBV初感染の63%が伝染性単核球症(IM)の臨床像を呈したが、CMV感染ではIMの臨床像を呈した症例はなかった。本結果についても同様の研究報告はなく、英文誌へ投稿予定である。
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Research Products
(3 results)