2019 Fiscal Year Research-status Report
早産児の低酸素性脳傷害とてんかん発症を防御する遺伝子群の解明
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17K16301
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
鳥尾 倫子 九州大学, 大学病院, 学術研究員 (00725864)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 早産児 / てんかん |
Outline of Annual Research Achievements |
2019年度は、てんかんを中心に、早産児が合併する神経学的後遺症について観察研究を行った。観察期間中にリクルートされた早産児において、てんかんの発症に関連する因子は、在胎週数、出生体重、晩期循環不全、およびMRI異常であった。同一集団において、知的障害および自閉症の合併についても調査し、それぞれの発症に関するリスク因子を比較検討した。結果、てんかんに関連するリスク因子は、知的障害に関連する因子とすべて共通していた。一方で、自閉症の発症に関連する因子とは共通しなかった。 また、今年度は遺伝子解析も引き続き継続した。患者と両親を含めた3者の検体採取を目的としたため、検体採取の日程調整に時間がかかってしまったが、新たに3家族の検体を採取することができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
診療に必要な採血のタイミングにあわせ、研究用検体を採取する必要があり、また、被験者の両親の検体採取も計画したため、予定よりも検体採取に時間がかかった。しかし、順調に検体を採取することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
早産児の合併するてんかんの臨床像について、観察研究として論文化し発表する。てんかんを発症した児の遺伝子解析とその結果の解釈を進め、論文化し発表する。
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Causes of Carryover |
遺伝子解析のための検体採取に時間がかかった。本人と両親を含めた3者の検体採取を計画したため、被験者家族の日程調整が難航した。
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