2022 Fiscal Year Annual Research Report
Analysis of gene polymorphism and steroid profile to predict the development of neonatal late-onset circulatory collapse in preterem infants.
Project/Area Number |
17K16306
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Research Institution | Jichi Medical University |
Principal Investigator |
下澤 弘憲 自治医科大学, 医学部, 助教 (70570399)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | ステロイドプロファイル / TIMM50 / LCMSMS / 早産児 |
Outline of Annual Research Achievements |
1.研究対象者:当院NICUで2017年12月1日から2023年3月31日までの期間に在胎22週0日以上在胎32週6日以下で出生した児あるいは出生体重1500g未満で出生した児を登録し、晩期循環不全を発症する可能性のある在胎29週6日以下で出生した児を遺伝子多型解析の対象とし、ステロイドプロファイル測定の対象は全例とした。 2.遺伝子多型解析:先行研究において晩期循環不全と関連する可能性が見つかったTIMM50遺伝子のプロモーター領域の1塩基変異(rs145090232)について、同意が得られた52名のDNAシークエンスを外部委託し現在解析中である。 3.ステロイドプロファイル測定:同意が得られた140名において、臍帯血、日齢7、14、28、退院前または修正40週時の血清を収集し、液体クロマトグラム・タンデムマス質量分析器(LCMSMS)を用いて電解質コルチコイド、糖質コルチコイド、性ステロイドを網羅的に測定した。酵素活性指数は代謝産物を基質で除した数の対数で解析した。 (解析1)ステロイド生合成能の未熟性や在胎週数毎の基準範囲を調べた。コルチコステロンとコルチゾール以外の測定項目は修正週数と負の相関を示した。日齢毎の解析では日齢14までは多くの前駆体が在胎週数と負の相関を示したが、日齢28で相関性は消失した。酵素活性指数は、電解質コルチコイドではCYP11B2(11βヒドロキシラーゼ)、糖質コルチコイドではCYP21A2、性ステロイドではHSD3B2とスルフォトランスフェラーゼが在胎週数と正の相関を示した。副腎皮質の成熟または胎児層の退縮は修正週数よりも生後日数と関連し、日齢14から28の間に急速に進むと考えられた。(解析2)出生後ステロイド治療の有無でステロイド測定値を比較検討したが、有意差は認められなかった。(解析3)遺伝子多型とステロイドプロファイルとの関連を解析する。
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Research Products
(1 results)