2017 Fiscal Year Research-status Report
子宮内発育不全によるIGF-Iメチル化異常が成長発達予後に及ぼす影響
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17K16309
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
池田 奈帆 順天堂大学, 医学部, 助教 (20773881)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 子宮内発育不全児 / IGF-I / メチル化 / 発達予後 |
Outline of Annual Research Achievements |
早産児の出生時全血を採取した後、血球からDNAを抽出する。抽出したDNAにバイサルファイト処理を行った。 低身長症に対するGH治療の効果は多因子であり、エピジェネティクスも関与していると言われている。その中で、IGF-1遺伝子のT2 promoter領域のうち、CG-137がGH作用に密接に関与していると報告がある。 そこで、IGF-1遺伝子のT2 promoter領域のCG-137をMethyltaq DiagenodeをTaq Polymeraseとして使用し、PCR増幅を行った。その後、メチル化率の算出を行った。 実際の対象サンプルではなく試験的に既存の早産児の残検体を使用したpilot studyを行い、問題なく遂行できることを確認した。 現在は2016年1月-2018年3月で当院NICUへ入院した在胎32週未満の検体を集め終えた段階であり、今後は同解析を行っていく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
通常のPCR試薬ではIGF-1遺伝子のT2 promoter領域のCG-137のPCR増幅がうまくできず、試薬を海外から取り寄せての研究となった。
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Strategy for Future Research Activity |
pilot study及び検体収集が完了したため、シークエンスを進めていく。 子宮内発育不全の有無で2群に分けて、結果について統計処理を行い考察していく。 今後は神経学的発達も含め前方視的に観察を行っていく。
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