• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2017 Fiscal Year Research-status Report

重症薬疹の早期診断法の開発

Research Project

Project/Area Number 17K16342
Research InstitutionEhime University

Principal Investigator

難波 千佳  愛媛大学, 医学部附属病院, 助教 (50736139)

Project Period (FY) 2017-04-01 – 2019-03-31
Keywords炎症性皮膚疾患 / skin blotting法 / TNF-α / IFN-γ
Outline of Annual Research Achievements

ニトロセルロースメンブレンを皮膚表面に貼付することにより、経表皮的に炎症性サイトカインの検出を行うskin blotting法を用いて、炎症性皮膚疾患におけるIFN-γ・TNF-αの検出を行った。まず炎症性皮膚疾患におけるskin blotting法の検出感度の評価を行い、疾患ごとの相関を検討した。対象疾患として水疱性類天疱瘡、多型紅斑、固定薬疹、Stevens-Johnson症候群、薬剤過敏症症候群、中毒性表皮壊死症とし、病変部・非病変部にそれぞれニトロセルロースメンブレンを貼付し、メンブレンは抗体を用いてTNF-αとIFN-γの測定を行った。また、併せて生検皮膚の病理診断で確認された皮膚障害の程度を検討し、skin blotting法の結果と生検部皮膚で確認された皮膚障害の程度との相関の有無を検討した。
これまでに得られた結果から、TNF-αは臨床診断、皮膚障害のgradeによる明らかな傾向は見られなかった。一方、IFN-γも臨床診断別で一定の傾向はみられなかった。しかし、皮膚障害のgrade別に検討したところ、皮膚障害のgradeが高いと病変部のIFN-γが高い傾向が見られた。また、皮膚障害のgradeが高い症例のみを抽出し検討すると、IFN-γとTNF-αともに非病変部に比較して病変部皮膚で高い傾向があることが明らかとなった。
以上のことから皮膚障害のgradeが高い症例においてはskin blotting法により病変部・非病変部においてIFN-γを測定することで、侵襲度の高い皮膚生検を施行せずに、皮膚障害の重症度を予測することが可能である可能性が現在までに明らかとなっている。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

症例数として30症例を目標としていたが、現在までに25症例を検討した。さらなる症例の蓄積が必要であるが、概ね順調に進展していると考える。

Strategy for Future Research Activity

疾患による差異、病変部・非病変部における差異をさらに明らかにするために症例数を増やし、検討を行う。
さらに、ニトロセルロースメンブレンに経皮的サイトカインが吸着するメカニズムを明らかにするために、三次元培養皮膚を用いた検討を行う。

Causes of Carryover

予測以上に進捗状況が順調であり、見込んでいた予算より少ない金額でこれまでの研究を遂行できた。そのため、次年度に回して消耗品として計上している試薬・器具などの購入、研究成果の発表のための旅費、論文投稿料において使用予定である。

  • Research Products

    (1 results)

All 2018

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 重症薬疹におけるskin blottingによる経皮的サイトカイン測定2018

    • Author(s)
      難波千佳、藤山幹子
    • Organizer
      平成29年度薬疹班会議

URL: 

Published: 2018-12-17  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi