2019 Fiscal Year Annual Research Report
Elucidation of the expression control mechanism of mBD14, an antimicrobial peptide involved in the pathogenesis of inflammatory skin diseases
Project/Area Number |
17K16346
|
Research Institution | Oita University |
Principal Investigator |
広瀬 晴奈 大分大学, 医学部, 助教 (50750915)
|
Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
Keywords | TRAF6 / mBD14 / 表皮角化細胞 / ランゲルハンス細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、TLR/IL-1Rシグナルを伝達するTRAF6に着目し、生体内の皮膚組織におけるhBD3の誘導機序を分子レベルで解明することを目的とした。そこで、マウスのhBD3オーソログであるmBD14の発現誘導機構を明らかにするため、ケラチノサイトやランゲルハンス細胞に特異的TRAF6欠損マウスに黄色ブドウ球菌(S.aureus)を皮膚感染させ、mBD14の誘導、S.aureusの感染レベル及び皮膚炎症病態を解析した。野生雌性BALB/c、ケラチノサイトやランゲルハンス細胞に特異的TRAF6欠損マウスの背側皮膚を剃毛・脱毛後にテープストリッピングを行い、TEWLを80g/(m2・h)程度にした。当該皮膚に6.4×109 cfu/50μlのS,aureusを浸み込ませたフィンチャンバーを貼付した。コントロール群においてはPBSを浸み込ませたフィンチャンバーを貼付した。24時間後に皮膚を採取し、mBD14の発現を解析した。実験は全部で3回行った(ABP43/47/48)ABP43においては被試験皮膚を腹部に、ABP47・48においては、被試験皮膚を背部に変更して行った。代表的な、(ABP43)では、コントロール群(PBS群)における皮膚組織内のmBD14のmRNAの発現レベルは、ケラチノサイト特異的TRAF6欠損マウス(K5-CreTRAF6)において、コントロールマウスやランゲルハンス細胞特異的TRAF6欠損マウス(CD11c-CreTRAF6)と比較して低かった。また、S.aureusによるmBD14のmRNA発現上昇反応が、CD11c-CreTRAF6では維持されていたが、K5-CreTRAF6ではその反応が抑制されていた。
|