2018 Fiscal Year Annual Research Report
Investigation of risk gene for schizophrenia via whole exome sequence of family with an affected twin pair
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17K16369
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
保谷 智史 新潟大学, 医歯学系, 助教 (50748580)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 統合失調症 / 罹患双生児 / エクソーム解析 |
Outline of Annual Research Achievements |
STRキットを用いて血縁鑑定を行ったところ、罹患双生児は一卵性であることが判明した。一卵性双生児における統合失調症の罹患状態一致率は約50%とされており、罹患状態一致一卵性双生児は、統合失調症の発症に大きな影響力をもつ変異を共有している可能性が高い。また、統合失調症の孤発家系では、その発症にde novoの変異が大きな影響力をもつことも報告されている。本研究では、統合失調症の発症に大きな影響力をもつde novoの候補リスク変異を同定することを目的とし、以下の研究を行った。まず、罹患状態一致一卵性双生児家系のエクソーム解析を行い、候補リスク変異として3つのde novoミスセンス変異を同定した。すなわち、CPT2遺伝子Ala283Thr変異、CPSF3遺伝子Val584Ile変異、RNF148遺伝子Val210Ile変異である。次に、症例・対照研究(1,760対1,508)を行ったが、これらの候補リスク変異は症例、対照いずれにおいても同定されなかった。本研究では、統合失調症の発症に大きな影響力をもつ可能性がある3つのde novo変異を同定した。
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