2017 Fiscal Year Research-status Report
拒食症の改善に伴う脳内糖代謝とデフォルトモードネットワークの変化:PETとMRI
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17K16374
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
栗田 大輔 浜松医科大学, 医学部附属病院, 助教 (80585307)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | Eating Disorders / functional MRI / FDG PET |
Outline of Annual Research Achievements |
浜松医科大学附属病院に入院患者で、DSM-5で神経性やせ症と診断される18~40歳の女性5名をリクルートした。診断には精神科診断面接マニュアル[第2版](SCID)をDSM-5用に改編したものを使用した。頭部MRIにて頭蓋内占拠性病変や脳梗塞などの血管病変を有する者、てんかんなどの神経疾患をもつ者は除外した。患者は入院直後より当施設で行なっている『身体管理マニュアル』および『行動制限療法マニュアル』に従ってBMI 16となるまで入院で治療を行う。全ての患者に対し厳密な身体管理、動機づけ面接、疾病教育、栄養指導等が行われた。 症状評価および心理検査として、入院後2週間以内 (T0)に症状評価、心理検査、脳画像の撮像を行った。精神症状評価:(1)Eating Disorder Inventory-2 (EDI-2)、(2)Bulimic Investigatory Test, Edinburgh (BITE)、(3)Beck Depression Inventory (BDI)、(4)State-Trait Anxiety Inventory(STAI)、 知能検査:(5)ウェクスラ成人知能検査第3版(WAIS-III)、画像検査:(1)構造画像structural MRI、(2)安静時fMRI、18F-FDG PET撮像。 今後、BMI 16を超えた体重回復期(T1)に再度同様の検査を施行するとともに、健常者にも同様の評価および検査を行う。以上の検査を患者合計10名、健常者10名を目標に引き続きリクルートを行う。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
入院患者のうち児童・思春期および高齢の患者が例年に比べて多く、研究の対象となる年齢の患者のリクルートが少なくなった。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度も平成29年度と同様のペースでの患者のリクルートを見込んでおり、最終的に患者は合計10名程度のリクルートを予定している。健常者もこれに合わせて10名程度のリクルートを見込んでいる。
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Causes of Carryover |
患者のリクルートが予定よりも少なくなったため、検査費用および検査技師・心理士への人件費・謝金のための支出が予定より少なくなり、次年度使用額が生じた。
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