2018 Fiscal Year Research-status Report
脳部位間結合に着目し老年期うつ病の認知症への移行予測指標を確立する縦断的画像研究
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17K16396
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Research Institution | Wakayama Medical University |
Principal Investigator |
山田 信一 和歌山県立医科大学, 医学部, 助教 (70549716)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | うつ病 / 脳部位間結合 / 認知機能 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、脳部位間結合に着目し、脳構造画像及び脳機能画像を用いて、老年期うつ病(LLD)の認知症への移行を予測する画像指標の確立を目指し、健 常(HC)群、LLD群、軽度認知障害(MCI)群を対象に以下の2点を検討する。 (1)HC群、LLD群、MCI群における脳部位間結合の差異 (2)LLD群における1年後の認知機能の変化と初診時における脳部位間結合との関連 平成30年度は大うつ病性障害の患者においては、健常群と比較し、広範な脳領域でFA値の低下が認められ、大うつ病性障害の患者において平均FA値の低下と符号課題とコンポジットスコアの低成績との有意な相関を明らかにした。本研究で得られた結果は、学会発表(The 11th Annual Scientific Meeting Hong Kong Society of Biological Psychiatry, The World Federation of Societies of Biological Psychiatry 2018 KOBE)している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
平成30年度は白質神経線維の異常に着目した検討が中心であり、機能的MRIを用いた解析法の検討が遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の課題の第一は、HC群、LLD群、MCI群ともになお研究対象症例を増やす必要ある。次に検査として機能的MRI解析の充実が課題である。
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Causes of Carryover |
成果発表を招待講演と国内学会で行ったため、海外渡航経費を用いる必要がなかった。現在使用しているPCの起動速度に応じて、新たな購入、付属物品の購入、学会発表費、交通費等に使用予定である。
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Research Products
(2 results)