2019 Fiscal Year Annual Research Report
Establishment of imaging and evaluation method of T1rho MRI for preoperative imaging diagnosis of glioma
Project/Area Number |
17K16415
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
明石 敏昭 東北大学, 医学系研究科, 非常勤講師 (40623492)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | T1rho / 神経膠腫 |
Outline of Annual Research Achievements |
過去2年では十分に有意な結果が得られなかったので、症例をさらに集積し、pilocytic astrocytomaやoligodendroglioma, diffuse astrocytoma、anaplastic astyrocytoma,、glioblastomaのMRIを集積した。造影される腫瘍充実部、もしくは造影されない場合には充実部のT1rhoを測定し、神経膠腫のWHO grade(grade I、II、 III,、IV)および腫瘍組織型、遺伝子変異(IDH-1や1p19q-codeletion)などを統計学的に検討したが、腫瘍のT1rhoの値に有意な違いは見られなかった。また、腫瘍充実部近傍のT2強調像で高信号を示す異常信号域、または、さらに腫瘍から離れた正常に見える脳実質のT1rhoと正常大脳白質のT1rhoを比較したが信号値に明らかな違いは認められなかった。 delta R1rhoの計測について、正常ボランティア20例で正常の脳実質(大脳白質、大脳皮質、深部灰白質)のT1rho、T2、deltaT1rho、deltaR1rho'を測定した。算出したdeltaR1rho'とそれぞれ実際に計測したT1rhoとT2から求めたdeltaR1rho'を比較したところ算出したdeltaR1rho'は特に緩和時間が80msecでの値が正確であり、代用可能なものであると言えた。これにより、T1rho緩和の要素を含んだdeltaR1rho'(80)を短時間で計測することが可能となった。
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