2021 Fiscal Year Research-status Report
Metomidateを使った原発性アルドステロン症の新たな診断法の確立
| Project/Area Number |
17K16417
|
|---|
| Research Institution | Tohoku University |
|---|
Principal Investigator |
外山 由貴 東北大学, 大学病院, 助手 (30770862)
|
|---|
| Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2023-03-31
|
| Keywords | 副腎 / 膵腫瘍 / PET |
|---|
| Outline of Annual Research Achievements |
平成29年度には、代表研究者が4月に横浜で開催された日本医学放射線学会にて「副腎のPET imaging」の教育演題を発表し、優秀演題賞を受賞した。
また、東北大学サイクロトロンラジオアイソトープセンターとの連携のために核薬学研究部の舟木博士と連絡を取り合い、ミーティングを行った。11C- Metomidateの合 成に先駆けて、まずは18F-etomidateの合成を行った。放射性化合物の副腎での分布を調べるために、オートラジオグラフィーの手法を用いた。 18F-etomidateではアルドステロン産生腺腫内部よりも辺縁の付属副腎組織への集積が強いことがわかった。これらの実験 の後、11C-Metomidateの合成を確立した。11C-Metomidateでもヒト副腎腺腫の組織検体を用いてオートラジオグラフィーを行った。11C-Metomidateでも18Fetomidate と同 様にアルドステロン産生 腺腫内部よりも辺縁の付属副腎組織への集積が強いことがわかった。 動物への投与実験を行い、動物用のPET/CTで撮像を行った。平成30年度には11C-Metomidateによる被ばくの影響を調べるために、マウスを用いた体内分布測定を行い、ヒトに換算することで被ばく量の数値を得ることができた。 令和1年から2年は長期出張で、新規実験を行うことはできなかったが、科研費を利用した研究結果を「prognostic value of FDG pet radiomics with machine learning in pancreatic cancer」という題で執筆し、Scientific Reportsに採択された。
令和3年はコロナウイルス感染対策にともなう研究環境の縮小のため、研究の進展はなかった。
第105回みちのく核医学の会に招待され、特別講演を行なった。
|
| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウイルスの流行により計画に大幅な遅れが生じた。
日本で未認可の薬剤をヒトに投与するための倫理申請で必要な資料、申請の準備に時間がかかっている。
|
| Strategy for Future Research Activity |
研究継続願いを提出し、研究期間を1年延長した。
現在は、数例の健常者投与を行うため、倫理申請等の準備をしている段階である。
|
| Causes of Carryover |
研究の遅れにより、予算使用計画にも遅れが生じている。今後は倫理申請に関わる支出に用いる。
|
