2019 Fiscal Year Annual Research Report
The development of the innovative treatment using intensiy-modulated radiotherapy for thoracic esophageal cancer
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17K16434
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
坂中 克行 京都大学, 医学研究科, 助教 (90637208)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 高精度放射線治療 / 強度変調放射線治療 / 食道癌 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は局所進行切除不能胸部食道癌に対し、強度変調放射線治療を用いて切除不能な食道癌原発巣と転移リンパ節へ放射線線量を増加させた化学放射線療法の放射線線量増加試験を行い、推奨放射線線量を決定すること、及び線量増加した化学放射線療法の有効性・安全性を探索評価することである。 研究計画に従い、患者登録後、試験治療を実施し、その後追跡調査を行った。9名の患者を試験に登録し、有効性に関する指標(局所制御割合、生存割合)、急性期有害事象、晩期有害事象に関する情報をえた。Dose limiting toxicityとして観察された急性期有害事象はGrade 3の食道炎で、合計3名に見られた。観察されたDose limiting toxicityと事前に規定した最大耐容放射線線量と推奨放射線線量の決定方法に従い、食道癌に対して予防照射を利用し強度変調放射線治療を用いた化学放射線療法における放射線治療の最大耐容線量を69 Gy/30 frと推定し, 推奨放射線線量を66 Gy/30 frと決定した。本研究成果は米国放射線腫瘍学会にて報告した。また本試験参加患者の放射線治療計画情報・画像から放射線が照射された肺、心臓、食道、脊髄の線量体積ヒストグラムを作成し、リスク臓器の被曝線量、被曝体積を定量化した。線量体積ヒストグラムから得られた各臓器の被曝線量と急性期又は晩期有害事象発生頻度、その重篤度について検討を行った。本体研究である線量増加試験の結果の報告に合わせ、線量体積ヒストグラムのデータと臨床アウトカムとの関連についてまとめた論文を現在投稿している。
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Research Products
(2 results)