2018 Fiscal Year Research-status Report
18F-FLT PETを用いた心サルコイドーシスの活動性評価に関する研究
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17K16450
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Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
則兼 敬志 香川大学, 医学部, 助教 (90623223)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | サルコイドーシス / PET / 18F-FDG / 18F-FLT |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、心サルコイドーシスの診断・治療効果判定・重症度の層別化などにおいて18F-fluorothymidine(18F-FLT)を用いたポジトロン断層撮影法(PET)の有用性を検討するとともに、既存の18F-fluorodeoxyglucose (18F-FDG) PETとも比較検討することである。 心サルコイドーシスの診断と治療効果判定には18F-FDG PET検査が有用である。今回、心サルコイドーシスの治療効果判定における18F-FLT PETの有用性を検討し、18F-FDG PETと比較した。対象は心サルコイドーシスの治療前後に18F-FLTと18F-FDGのPET検査を施行した6例で、心臓、リンパ節、肺の集積を評価した。PET検査の前処置として18F-FDG投与時は18時間以上の絶食を行ったが、18F-FLT投与時は特別な前処置は行わなかった。評価方法として、視覚的に集積の有無及びパターン、半定量的方法としてstandardized uptake value (SUV)を用いた。視覚的評価の結果ではに18F-FLT、18F-FDGともに心臓15病変、リンパ節・肺22病変に集積を認めた。半定量的評価の結果では、心臓、リンパ節・肺の病変の治療後SUVは18F-FLT、18F-FDGともに治療前と比べ有意に低下した。 本検討の結果より、18F-FLT PETは心サルコイドーシスの治療効果判定において、18F-FDG PETと同様に有用である可能性が示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当該研究の重要な検討項目は、1:肉芽腫性病変検出における18F-FLT PET検査の優位性、2:疾患の重症度評価における18F-FLT PET検査の有用性、3:ステロイド剤などの治療前後における効果判定における有用性の3つである。本年度で得られた結果は、18F-FLT PET検査は治療効果判定においても18F-FDGと同様に有用であることが示唆された。18F-FDG PET検査では長時間の食事制限やヘパリン負荷などの厳格な前処置が必要であるのに対し、18F-FLT PET検査では前処置が不要である点においては、18F-FDG PETより有用である。
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Strategy for Future Research Activity |
平成31年度以降も、症例を増やして18F-FDG PET検査・18F-FLT PET検査を施行するとともに、前年度に得られたデータに評価方法を追加して解析する。具体的には、前年度は画像の関心領域の放射能濃度を投与量と体重で補正した半定量的指標であるSUVのみで評価したが、病変内に閾値を設定し、その閾値以上を示した領域の容積であるMetabolic activity volume(MAV)や平均SUVとMAVの積であるTotal lesion activity(TLA)などを測定し、血液検査や心エコー、心電図所見とも比較検討する。 また、治療効果判定においても、ステロイドなどの治療が行われた患者のフォローアップ検査を行い、18F-FDG PET検査・18F-FLT PETを比較検討する。
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Causes of Carryover |
(理由) 予定していた一つの学会出張を取りやめたため残が生じた。 (使用計画) 学会出張旅費に充てる。
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Research Products
(6 results)