2019 Fiscal Year Research-status Report
超音波エラストグラフィによる乳房硬化の評価と患者ケアおよび効果判定モデルの構築
Project/Area Number |
17K16469
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
浦野 みすぎ 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 助教 (10769954)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 乳がん / 放射線治療 / エラストグラフィ |
Outline of Annual Research Achievements |
当該研究に関して、UMIN (大学病院医療情報ネットワーク:University Hospital Medical Information Network) に登録を行い情報を開示した。当施設内で同一対象の術前~術後~放射線治療後、1年後以降の前向き試験でのデータ収集、分析を行うにあたり、同意を得られた30例の症例登録を行った。その後、8例では継続が困難で観察中止となったが、残りの22例に関して同一対象の術前~術後~放射線治療1年後までの自覚症状の確認、治療後の副作用グレード分類、用いた治療薬の有無、写真による整容性データ、超音波Bモード画像およびエラストグラフィー画像の収集とデータ登録が完了した。登録された症例のpatient chalactristics、皮膚厚、strain ratio値の統計解析を行った。術前と比較し、温存療法術後および放射線治療終了1ヶ月後において皮膚肥厚の増悪を認めたが、放射線治療終了1年後において皮膚肥厚は軽快した。エラストグラフィの strain ratio値は術後領域において、放射線治療終了1ヶ月後の皮膚、脂肪及び乳腺実質で術前と比較し有意に低下した。放射線治療終了1年後には放射線治療終了1ヶ月後と比較し術後領域の皮膚、脂肪及び乳腺実質でstrain ratio値は上昇し、硬化の軽快が考えられたが統計学的有意差を認めなかった。超音波Bモード画像では放射線治療終了1年後に脂肪の浮腫を示唆する所見の軽快を認めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2020年3月の欧州放射線学会にて研究結果についてポスター及び口演発表する予定であったが、新型コロナウイルスのため学会が延期になった。
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Strategy for Future Research Activity |
2020年7月に延期された欧州放射線学会にて、研究結果についてポスター及び口演発表する予定である。また、現在英語論文を作成中で、英文雑誌に投稿予定としている。
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Causes of Carryover |
2020年3月の欧州放射線学会にて研究結果についてポスター及び口演発表する予定であったが、新型コロナウイルスのため学会開催が延期になった。
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